●夏休み等の長期休暇期間中は、不在宅を狙った空き巣や、公園やイベント会場でのスリの被害が増加する傾向にあります。 また、旅行中の電車内での窃盗も多発しています。
●上記以外にも、正規のチケット通販サイトを装いクレジットカード情報を狙うフィッシング詐欺や、空港内で航空券を購入する際に第三者にクレジットカード情報をだまし取られる事件等も発生しています。
●また、ジュネーブ州内及び州近郊においては、薬物取引に関わる銃器を使用した傷害事件なども多数報道されています。
●改めて、以下のような防犯対策を取り、どうぞ身の回りの安全にご注意ください。不審なことがありましたら、117番通報をしてください。
1 空き巣対策
(1)空き巣は長期休暇期間中に増える傾向があります。空き巣の犯人はドアや窓からの侵入を試みますが、時間がかかれば諦めて次のターゲットに向かう傾向があることから、ドアや窓の施錠等を確実に行い、仮に狙われても犯行を遅らせ、侵入を断念させる対策を取ることが有効です。
(2)空き巣犯は、特に現金や貴金属・宝石類等の窃取を目的に侵入するので、自宅には大量の現金や高価な宝飾品等の貴重品は置かないように心がけましょう。
(3)留守中は、室内に電源タイマー等を設置して、照明やラジオをつけ、在宅しているように装うことも有効です。郵便受けには、郵便物がたまらないように、隣人に依頼するなどして、定期的に郵便物を取るようにしましょう。
2 スリ対策
(1)公園やイベント会場等、人が多く集まる場所ではスリが多発します。特に旅行中は、注意力が散漫になりやすいので、所持品から目を離さず、周囲の状況に留意して下さい。
(2)必要以上の現金は持ち歩かず、貴重品は分散して所持し、目立った服装は避け、高価な貴金属などは持ち歩かないようにしてください。バッグ類は、ボタンやファスナーを閉め、前掛けにするか脇に持って身体から離さないでください。また、ズボンの後ろポケット、スーツ上着のポケット等の目に見える箇所には貴重品を入れないでください。
(3)またイヤフォンを着けたままの移動、ATM操作中や携帯電話機による会話中は周囲への警戒が緩みやすいので特に注意してください。
3 車両盗難・車上狙い対策
(1)近年、ジュネーブ州では、特に車上狙いや電動自転車の窃盗被害の増加が顕著であり、日本人を狙った事件も発生しています。
(2)車上狙いは、車のガラスをたたき割り、車内に置いてある物品を窃取する犯行が多く見られます。車外から目に触れる状態で車内にバッグ等を置いたまま、車から離れないようにしましょう。
(3)電動自転車については、本体に施錠をしていても、高価なバッテリーのみを窃取される場合がありますので、バッテリーの管理にも十分ご注意ください。
4 詐欺対策
(1)最近では、正規の通販サイトを装いクレジットカード情報や個人情報を狙う詐欺サイトが氾濫しています。フィッシングサイトはメールや広告等を使い、常に巧みな手法で個人情報を狙ってきます。ネット上で新しい通販サイトを利用する際は、クレジットカード等の情報を入力する前に、もう一度、正規サイトかを確認(他の検索ポータルでの確認や消費者相談窓口などの確認)し、入力作業や購入を進めてください。
(2)またフランスでは、空港内で見知らぬ第三者に「現金しか持っていないため、代わりにチケットを購入して欲しい」と頼まれた邦人が、自身のクレジットカードを用いて第三者の目の前で暗証番号を入力し支払ってあげたところ、後日不正利用されていたという詐欺事件も発生しています。どのような相手であれ、クレジットカード等の個人情報は見知らぬ人に安易に手渡さず、また暗証番号も絶対に盗み見られないようにして下さい。
(3)万が一身に覚えのない取引や口座引き落としがあった場合には、明細を確認するなどして、クレジットカードによる取引利用を一時的に停止するとともに、それが不正利用の可能性が高い場合には、カード暗証番号を変更し、カード自体の交換を発行元に依頼してください。
5 事件に巻き込まれないための対策
(1)報道によると、最近では、ジュネーブ州内及び州近郊において、深夜帯に薬物取引に関わるとみられる銃撃事件や刺傷事件などの凶悪事件が多数発生しています。
(2)多人数が集まる場所では周囲を警戒し、早朝・深夜の不要不急の外出は控え、暗い場所では可能な限り自家用車やタクシー等を利用するなど、事件に巻き込まれないよう、日頃から身の回りの安全に改めてご注意ください。
(3)昼夜を問わず、少しでも異変を感じた場合は、早期に現場を離脱し、警察に通報してください。
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