【パキスタン】宗教行事(アシュラ)に関する注意喚起

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【ポイント】
○パキスタン政府が7月16日(火)及び17日(水)をアシュラによる休日とする旨を発表しました。
○パキスタンでは7月8日(月)より約1ヵ月間はイスラム暦のムハッラム月となり、7月16日(火)と17日(水)の2日間はシーア派指導者の殉教を悼む行事「アシュラ」が行われます。
○「アシュラ」の期間中は、各種行進に伴い各地で交通渋滞が予想されるほか、過去には、宗派間対立による襲撃事案によって多数の死傷者が発生しています。モスク等の宗教施設及び宗教行事が開催されているエリアには不用意に近づかないようにしてください。
〇その他、政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、中国関連施設等もテロ攻撃の対象になりやすいため、できるだけ近づかないようにしてください。

【本文】
1 パキスタン政府が7月16日(火)及び17日(水)をアシュラによる休日とする旨を発表しております。
パキスタンでは、7月8日(日)より約1ヵ月間、ムハッラム月(イスラム暦1月)となっています※。また、7月16日(火)と17日(水)の2日間は、イスラム教シーア派にとって重要な追悼行事「アシュラ(Ashura)」が行われます。
 ムハッラム月、特にアシュラ期間は、シーア派を標的とするテロが発生する危険性が高く、邦人の皆様におかれましては、以下の情報を踏まえ、慎重な行動をお願いいたします。
※ムハッラム月の正確な開始日及び終了日は、月の見え方により決定されます。これによりアシュラの日程も変更となりますが、開始日から起算して9日目及び10日目がアシュラとなります。

2 アシュラの期間中には、パキスタン各地でイスラム教シーア派による指導者の殉教を悼む行進が行われ、カラチ市内各地でもそれに伴い交通規制や交通渋滞が予想されます。過去にも当国内では、スンニ過激派によるそれら行進を標的としたテロ事件が発生し、暴動に発展した事件も起きています。中でも2013年には、パンジャーブ州ラーワルピンディー市内で行われた同行進において、行進していたシーア派の集団がスンニ過激派と衝突し、9名が死亡、多数の負傷者が出る事態に発展したため、事態鎮圧のため軍が派遣され、市内に外出禁止令が布かれました。

3 7月16日(火)と17日(水)の2日間にかけては、パキスタン各地で「アシュラ」に関連する大小様々な行進が行われる予定であり、治安当局は厳重な警戒態勢をとり、不測の事態に備えています。なお、上記2で紹介した事態が過去に発生したのはこの期間でした。

4 在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考に、ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けていただけますようお願いいたします。特に「アシュラ」の期間中は、モスク等の宗教施設及び宗教行事が開催されている場所に不用意に近づかないよう注意してください。
(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)行進や集会が行われている場所には、不用意に近づかない。
(3)移動途中等に行進等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。
(4)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、宗教行事開催場所、政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、中国関連施設等)には出来るだけ近づかないようにし、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れるようにする。

5 地域にもよりますが、携帯電話サービスの利用制限が実施される可能性も考えられますので、他の連絡手段(固定電話、インターネット等)の確保についてもご検討願います。

6 上記注意点以外にも、外務省広域情報など当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館「安全情報配信用エックス」

x.com

○当館ウェブサイト「安全・医療」

Access Denied

○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン)

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。

○緊急時の連絡先
在カラチ日本国総領事館 電話(+92-21)3522-0800

 
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