コートジボワールの危険情報を更新しました。
詳細は以下のリンク先をご確認ください。
危険レベル・ポイント
【危険レベル】
●マリ及びブルキナファソとの国境地帯並びに北東部コモエ国立公園地域及びガーナとの国境地帯の一部
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ドングェレ地方北部、サバン地方北部、ヴァレ・デュ・バンダマ地方及びザンザン地方北側地域(レベル3地域を除く)並びにリベリアとの国境地帯(タイ国立公園を含む)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●北部オディエンネ、ブンジャリ、コロゴ、フェルケセドゥグ、ダバカラから南側及び東部ボンドゥク並びにモンターニュ地方(リベリアとの国境地帯及びタイ国立公園を除く)
レベル1:十分注意してください(引き下げ)
●上記を除く地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●隣国マリ及びブルキナファソでの武装集団の活動による治安悪化に伴い、武装集団が、マリ及びブルキナファソとの国境地帯並びに北東部コモエ国立公園地域及びガーナとの国境地帯で引き続き活動していると見られることから、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、武装集団の活動域の南下傾向が続いており、レベル3地域の南側(オディエンネ、ブンジャリ、コロゴ、フェルケセドゥグ及びダバカラより北側)にもテロの脅威が及ぶ可能性は排除されません。
●リベリアとの国境地帯及びタイ国立公園を含む西部地域は、深い森に覆われているため、治安当局の監視が難しく、また、地元コミュニティとブルキナファソからの移民コミュニティ間での対立が懸念されています。
●北部オディエンネ、ブンジャリ、コロゴ、フェルケセドゥグ、ダバカラから南側及び東部ボンドゥクは道路状況の改善等により治安当局の監視体制が整っており、さらに、北部作戦区域(Zone opérationnelle Nord)で軍や憲兵隊の派遣等が行われ、近年は武装集団の活動は確認されておらず、治安が安定しているため、レベル1に引き下げます。
●マンを含むモンターニュ地方の東側は、リベリアとの国境地帯で続いていた部族間の対立が落ち着き、さらに道路状況の改善等により治安当局の監視体制が整ったことで、治安が安定していることから、リベリアとの国境地帯及びタイ国立公園を除き、レベル1に引き下げます。
1 概況
(1)マリ及びブルキナファソとの国境地帯では武装集団の活動が引き続き報告されています。また、北東部コモエ国立公園地域及びガーナとの国境地帯の一部でも活動が確認されており、特に、コモエ国立公園にはブルキナファソから南下した武装集団が出入りしている可能性も排除されません。
(2)リベリアとの国境地帯を含む西部地域では、治安当局が監視体制を強化していますが、タイ国立公園内等、森に覆われた場所は特に監視が難しく、また、地元コミュニティとブルキナファソからの移民コミュ二ティ間での対立が懸念されています。
(3)コートジボワールにおいて、日本人・日本権益を直接標的としたテロや誘拐の脅威は現時点で確認されていませんが、上述のとおり、近年、隣国のマリやブルキナファソに拠点を置く武装集団がコートジボワール領内に南下・侵入していることに留意が必要です。
2019年11月には、コートジボワール国境から北方に約100キロメートル離れたブルキナファソのシデラドゥグーにおいて、ファーウェイ社の中国人技術者が武装集団に拉致される事件が発生しています。同事件を実行した武装集団は、ブルキナファソ南部、マリ南部及びコートジボワール北部の国境地帯を活動地域としており、コートジボワール国内においても、外国人、特に国際的に知名度の高い企業関係者等を標的とした拉致・誘拐事件の発生が懸念されます。
このような情勢を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
2 地域情勢
(1)マリ及びブルキナファソとの国境地帯並びに北東部コモエ国立公園地域及びガーナとの国境地帯の一部
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
マリ及びブルキナファソとの国境地帯では武装集団が引き続き活動していると見られています。これら武装集団の活動域は、国境地帯のみならず北東部コモエ国立公園地域及びガーナとの国境地帯の一部まで広がっており、治安当局が厳重な警戒態勢を敷いています。特に、コモエ国立公園にはブルキナファソから南下した武装集団が潜伏している可能性があります。
2024年3月、豪シンクタンク経済平和研究所(IEP)が発表した「2024年世界テロ指数(GTI)」レポートの中で、テロの震源は、中東から中部サヘル地域にシフトしたと分析するなど、サヘル地域でテロ組織の活動が活発化しています。
また、安全保障研究所(ISS)が発表した報告書では、2019年から2021年にかけて、暴力的過激グループは、コートジボワール領内に侵入し、国防・治安部隊に対する一連の攻撃や住民に対する脅迫行為を行い、違法な金採掘と強奪した家畜の取引によって資金を稼ぐことにより、コートジボワール北東部が、同グループにとって、避難所、定住地、資金調達、リクルートのための場所となっていたと指摘しています。
つきましては、これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
(2)ドングェレ地方北部、サバン地方北部、ヴァレ・デュ・バンダマ地方及びザンザン地方の北側地域(レベル3地域を除く)並びにリベリアとの国境地帯(タイ国立公園を含む)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア ドングェレ地方北部、サバン地方北部、ヴァレ・デュ・バンダマ地方及びザンザン地方の北側地域(オディエンネ、コロゴ、フェルケセドゥグ及びダバカラより北側)
2021年2月、フランス対外治安総局総局長が、2020年にサヘル地域のアル・カーイダ系組織はギニア湾岸への南下を決定しコートジボワールやベナンの要員に資金を提供している旨発言するなど、武装集団の活動域が南下傾向にあることが指摘されており、レベル3地域の南側にもテロの脅威が及ぶ可能性があります。
イ リベリアとの国境地帯(タイ国立公園を含む)
リベリアとの国境地帯を含む西部地域では、治安当局が監視体制を強化していますが、タイ国立公園内等、森に覆われた場所は特に監視が難しく、また、地元コミュニティとブルキナファソからの移民コミュティ間での対立が懸念されています。
つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。
(3)北部オディエンネ、ブンジャリ、コロゴ、フェルケセドゥグ、ダバカラから南側及び東部ボンドゥク並びにモンターニュ地方(リベリアとの国境地帯及びタイ国立公園を除く)
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
ア 北部オディエンネ、ブンジャリ、コロゴ、フェルケセドゥグ、ダバカラから南側及び東部ボンドゥク
道路状況の改善等により治安当局の監視体制が整っており、さらに、北部作戦区域(Zone opérationnelle Nord)で軍や憲兵隊の派遣等が行われ、近年は武装集団の活動は確認されておらず、治安が安定していることが確認されています。
イ モンターニュ地方(リベリアとの国境地帯及びタイ国立公園を除く)
マンを含むモンターニュ地方の東側は、リベリアとの国境地帯で続いていた部族間の対立が落ち着き、さらに道路状況の改善等により治安当局の監視体制が整っており、治安が安定していることが確認されています。
つきましては、これらの地域の危険レベルをレベル1に引き下げますが、これらの地域への渡航・滞在を予定している方は、身の回りの安全に十分注意してください。
(4)上記を除く地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
アビジャンのアジャメ、アボボ、及びヨプゴンの各地区では、多くの市場や交通の要所が存在し、住宅地として人口密度が非常に高くなっていることから、行き交う人を標的とした、けん銃、ナイフ等を用いた強盗事件が発生しています。2024年3月には、アビジャンのヨプゴン地区において現金輸送車を襲撃しようとした武装集団と警察官との間で銃撃戦が発生し、武装集団の数名が死亡しました。また、アビジャン以外の地方都市では、路上強盗などのほか、道路を丸太やタイヤなどで封鎖し、バス等の通行車両を襲う道路封鎖強盗も散発しています。
つきましては、これらの地域への渡航・滞在を予定している方は、身の回りの安全に十分注意してください。
3 滞在にあたっての注意
(1)コートジボワールへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、安全対策基礎データ
及び在コートジボワール大使館の「安全の手引き」
https://www.ci.emb-japan.go.jp/files/100580294.pdf
も併せて参照してください。
滞在中は、身の回りの安全に十分注意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、渡航に際しては、日本国外務省、在コートジボワール日本国大使館、現地関係機関及び報道等により最新の情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在コートジボワール日本国大使館に連絡してください。
(2)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
コートジボワールに3か月以上滞在する方は、在コートジボワール日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在コートジボワール日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(3)徒歩での移動は可能な限り避け、あらかじめ手配した信頼できる運転手による車両で移動してください。特に夜間の徒歩による移動は危険です。また、派手な服装や目立つ荷物の携行はできるだけ避け、昼間でも複数で行動する、車両で移動する際には、バッグや携帯電話等を座席の上など目の付く場所に置かないなど、自身の安全対策に万全を期すことを心掛けてください。
4 隣国のリベリア、ギニア、マリ、ブルキナファソ及びガーナについても、それぞれ危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。
コメント