【イスラエル】危険情報(一部地域の危険レベル引き上げ)

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イスラエルの危険情報を更新しました。

詳細は以下のリンク先をご確認ください。

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。

危険レベル・ポイント
●ガザ地区及び同地区との境界周辺
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●レバノンとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●ヨルダン川西岸地区(ジェリコ、ベツレヘム、ラマッラ及びこれら3都市とエルサレムを結ぶ幹線道路、ヨルダン川西岸地区内の国道1号線及び国道90号線を除く。)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●上記以外の地域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)

【ポイント】
●7月27日にイスラエルが実効支配するゴラン高原に対する攻撃により多数の死傷者が発生し、7月30日にはレバノンのベイルート郊外でイスラエル国防軍による攻撃があり、ヒズボッラーの司令官が殺害されました。また、7月31日にイランのテヘランでハニーヤ・ハマス政治局長が殺害されたことを受け、イラン当局がイスラエルに対して報復する旨表明するなど、イスラエルを含む中東地域の緊張が高まりつつあります。つきましては、当面の間、ガザ地区及び同地区との境界付近、レバノンとの国境地帯、ヨルダン川西岸地区(ジェリコ、ベツレヘム、ラマッラ及びこれら三都市とエルサレムを結ぶ幹線道路、ヨルダン川西岸地区内の国道1号線及び国道90号線を除く。)を除き(これら地域は「レベル4:退避勧告」または「レベル3:渡航中止勧告」を継続)、イスラエル全土の危険レベルを「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」に引き上げます。上記地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。
●ガザ地区は、イスラエル軍による軍事行動が行われています。ガザ地区及び同地区と境界周辺への渡航は、どのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、安全を確保した上で、直ちに退避してください。
●イスラエル国防軍とレバノンのヒズボッラー等との間で攻撃の応酬が継続しています。レバノンとの国境地帯への渡航は、どのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、安全を確保した上で、直ちに退避してください。
詳細
1 概況
(1) 7月27日にイスラエルが実効支配するゴラン高原に対する攻撃により多数の死傷者が発生し、7月30日にはレバノンのベイルート郊外でイスラエル国防軍による攻撃があり、ヒズボッラーの司令官が殺害されました。また、7月31日にイランのテヘランでハニーヤ・ハマス政治局長が殺害されたことを受け、イラン当局がイスラエルに対して報復する旨表明するなど、イスラエルを含む中東地域の緊張が高まりつつあります。

(2) ガザ地区については、2023年10月7日、パレスチナ武装勢力(ハマス及びイスラム聖戦)が、同地区からイスラエル中・南部に対し多数のロケット弾を発射するとともに、武装集団がイスラエル側に侵入しました。イスラエル側で多くの死傷者が発生するとともに、200名以上のイスラエル人、外国人が武装勢力により誘拐されました。その後、イスラエル国防軍はガザ地域に対する軍事行動を開始し、現時点においても軍事行動は継続しています。

(3)レバノンとの国境地帯については、 2023年10月8日以降、レバノンのヒズボッラー等の武装勢力がイスラエル北部地域にロケット弾を継続的に発射するとともに、同武装勢力が国境フェンスを爆破しイスラエル領内に侵入しており、これに対してイスラエル国防軍は相手側拠点に対する攻撃を実施しています。

(4)そのほか、パレスチナ人やアラブ系イスラエル人による、銃器、刃物、車両、または爆発物を用いたテロ事案が各地で発生しています。テロに関する注意事項については、「テロ・誘拐情勢」も参照してください。
( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_044.html )
 
(5)これまでに、イスラエル及びパレスチナ自治区において、日本人・日本権益を直接の標的としたテロ事件は発生していません。しかし、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」・在留届の登録による大使館等からのメール受信、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)ガザ地区及び同地区との境界周辺
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

ア ガザ地区については、2023年10月7日、パレスチナ武装勢力(ハマス及びイスラム聖戦)が、同地区からイスラエル中・南部に対し多数のロケット弾を発射するとともに、武装集団がイスラエル側に侵入しました。イスラエル側で多くの死傷者が発生するとともに、200名以上のイスラエル人、外国人が武装勢力により誘拐されました。その後、イスラエル国防軍はガザ地域に対する軍事行動を開始し、現時点においても軍事行動は継続しています。

イ ガザ地区は、イスラエルの検問所による移動の制限があり、同地区内では在イスラエル日本国大使館による迅速な邦人保護対応は極めて困難です。

ウ ガザ地区との境界周辺について、2023年10月11日にイスラエル軍が軍事封鎖区域を設定し、一般人の立入りを禁止しました。同区域内においても在イスラエル日本国大使館による迅速な邦人保護対応は極めて困難です。

なお、当該軍事封鎖区域は、今後拡大する可能性もありますので、最新の情報の入手に最大限努めてください。

つきましては、これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、安全を確保した上で、直ちに退避してください。

(2)レバノンとの国境地帯
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

2023年10月8日以降、レバノンのヒズボッラー等の武装勢力がイスラエル北部地域にロケット弾を継続的に発射するとともに、同武装勢力が国境フェンスを爆破しイスラエル領内に侵入しており、これに対してイスラエル国防軍は相手側拠点に対する攻撃を実施しています。同年10月15日にイスラエル軍はレバノン国境から4キロ以内を軍事封鎖区域に設定し、一般人の立入りを禁止しました。

つきましては、この地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、直ちに退避してください。

※ イスラエルが実効支配しているゴラン高原(日本政府は、この地域をイスラエル領として認めていません。)全体に対し、シリアの危険情報として危険レベル4(退避勧告)が発出されています。同地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、安全を確保した上で、直ちに退避してください。

(3)ヨルダン川西岸地区(ジェリコ、ベツレヘム、ラマッラ及びこれら三都市とエルサレムを結ぶ幹線道路、ヨルダン川西岸地区内の国道1号線及び国道90号線を除く。)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア 2023年10月7日に始まったガザ地区武装勢力とのイスラエル国防軍との衝突開始以降、イスラエルと西岸地区との境界にあるチェックポイントの通過が厳しく制限されており、人道ニーズ等の特例を除き、一般渡航者の出入域が困難となっています。このため、一度入域すると出域が難しくなることが懸念されます。

イ 衝突の影響を受け、西岸におけるイスラエル治安部隊及び入植者とパレスチナ人との衝突事案が増えています。イスラエル軍によるガザ地区への軍事作戦の継続により、西岸各地でさらに激しい衝突が頻発する可能性もあり、事態は非常に流動的です。また、衝突の激化に伴い、今後、イスラエル治安部隊によって西岸各地に臨時のチェックポイントが多数設置され、人の移動が大きく制限されるおそれがあります。場合によっては在イスラエル日本国大使館による迅速な邦人保護対応が困難となる可能性があります。

ウ また、パレスチナ人によるイスラエル人に対する襲撃事案が、主にイスラエルとの境界にある検問所やイスラエル人入植地付近で発生しているほか、爆発物や銃火器を使用した事案や自動車による突入事案も発生しています。

エ このほか、入植地付近では、イスラエル人入植者によるパレスチナ人に対する暴行、通行車両に対する投石行為等も発生しています。

つきましては、これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(4)上記2(1)~(3)以外の地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)

2024年7月30日にレバノンの首都ベイルート郊外でイスラエル軍による攻撃があり、ヒズボッラーの司令官が殺害されました。また、7月31日にイランのテヘランでハニーヤ・ハマス政治局長が殺害されたことを受け、イラン当局が同殺害を受けイスラエルに対して報復する旨を表明する等、イスラエル全土において緊張状態が高まりつつあります。

つきましては、これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

3 滞在に当たっての注意事項
 滞在する必要がある場合には、日本国外務省、在イスラエル日本国大使館、現地関係機関や報道等より、最新の治安情報を入手するよう心掛けるとともに、十分な安全対策を行い、不測の事態に巻き込まれないよう特別な注意を払ってください。また、航空会社の一部の商用便が運航停止となっている等の事情にも鑑み、出国を希望される方は、商用便が運航されているうちに出国をご検討ください。

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