●9月7日、ボリビア政府は、サンタクルス県を中心とする森林火災による大気汚染が深刻であることを踏まえ、全国健康警報を発令しました。
●現在、サンタクルス県、ベニ県、パンド県においては大気の状況が健康に深刻なレベル、ラパス県においても健康に有害なレベルに達しています。
●サンタクルス・ビルビル国際空港を始め、各地の空港が一時的なりとも閉鎖となる事態が生じています。
●ボリビア政府は、大気汚染が深刻な地域において、マスクの着用を推奨しています。
●皆様におかれては、情報収集に努め、特に大気汚染が深刻な地域においては、屋内では扉や窓を閉め、不要不急の外出は控え、やむをえず外出される場合はマスクを着用する等、健康に配慮した対策を講じてください。
1 ボリビアにおいては、7月頃からサンタクルス県を中心に森林火災が多数発生していましたが、最近になり森林火災の煙害により大気の質が非常に悪化していることから、9月7日、ボリビア政府(保健省)は、森林火災による大気汚染が深刻であるとして、全国健康警報(Alerta Sanitaria Nacional)を発令しました。
特に森林火災が多数発生し、その煙害の影響が大きいサンタクルス県、ベニ県、パンド県においては大気の状況が健康に深刻なレベル、ラパス県においても健康に有害なレベルに達しているほか、各地の空港が閉鎖される等市民生活に深刻な影響が出ています。
ちなみに、サンタクルス・ビルビル国際空港は、9月9日6時以降、視界不良(900m)となったため、視界1500m以上に改善されるまで離陸便の停止とする旨発表しました。なお、8時30分現在では、視界が1600mまで改善したため、離発着便とも正常運行に回復しましたが、状況の変化により再度閉鎖される可能性もあります。したがって、同空港を利用の方は、同空港当局及び航空会社等に確認してください。
なお、9月7日、ボリビア政府(国防省)は、森林火災に伴う国家緊急事態(Emergencia Nacional)を宣言しました。
2 サンタクルスを始めとする各地においては、視界が悪化し、煙害が市内にも及び、大気の状況が健康に深刻な影響を及ぼすレベルにあるため、当局は、大気汚染が深刻な地域において、マスクの着用を推奨しています。
なお、9月8日、教育省はサンタクルス県、ベニ県、パンド県に所在する公立学校を9月9日(月)から対面授業からバーチャル授業に変更、あるいは休校措置等を要請しました。
3 大気汚染の状況及びそれに伴う措置等は刻々と変化することから、皆様におかれては、情報収集に努め、特に大気汚染が深刻な地域においては、屋内では扉や窓を閉め、不要不急の外出は控え、やむをえず外出される場合はマスクを着用する等、健康に配慮した対策を講じてください。
(参考リンク)
・保健・スポーツ省プレスリリース(全国健康警報について)
・国防省プレスリリース(国家緊急事態宣言について)
・ラパス市大気汚染指数(ラパス市環境局)
・サンタクルス市環境局SNS
・サンタクルス県SNS
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