●熱帯低気圧(フィリピン名:ジェナー)がルソン島北部に接近しています。また、南西モンスーンの影響により、フィリピンの広範囲で大雨や強風が予想されます。
●この熱帯低気圧及び南西モンスーンの影響により、洪水や土砂崩れのリスクが高まっています。
●被害が予想される地域に渡航・滞在を予定している方は、最新の気象情報を入手し、適切な安全対策を講じるよう十分に注意してください。
1 フィリピン気象庁によると、16日朝、アウロラ州の東で発生した低気圧が熱帯低気圧(フィリピン名:ジェナー)に発達しました。熱帯低気圧は現在カガヤン州の東約240kmに位置し、西方へ進んでいます。今後、ルソン島北部に上陸し、広範囲にわたって強風と大雨をもたらす見込みです。特にカガヤン州、イサベラ州、アウロラ州、コルディリェラ行政地域(CAR)では強い雨が予測され、洪水や土砂崩れの危険性が高まっています。
また、南西モンスーンの影響で、ミマロパ地方、ビコル地方、マニラ首都圏などの地域でも大雨が予想されています。特にパラワン州、西ミンドロ州では、激しい雨によるリスクが高まっているため、現地の住民や関係機関は適切な対策を講じるよう呼びかけられています。
2 熱帯低気圧及び南西モンスーンの影響により、洪水、土砂崩れ、高波などが発生する可能性が高く、交通機関の混乱も予想されます。特に航空便や海上交通が影響を受ける可能性があるため、旅行者や住民の方は十分な注意が必要です。
3 つきましては、この熱帯低気圧及び南西モンスーンによる影響を受ける可能性がある地域に渡航・滞在を予定している方は、下記の関連ウェブサイトを参考に最新の熱帯低気圧情報や現地の気象情報を収集し、被害が予想される場合は、渡航・外出を控える、または日程・移動経路や訪問地を変更するなどして、災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努めてください。
既に滞在中の方は、懐中電灯や携帯用ラジオなどを手元に置き、飲料水・食料を備蓄し、家族などに緊急連絡先を知らせるほか、事前に避難場所を確認し、必要に応じて安全な場所に避難するなどの安全対策を講じてください。また、大雨後の土砂崩れなどの予測できない複合的な二次災害が発生する可能性があるため、注意が必要です。
《参考ウェブサイト》
フィリピン気象庁(PAGASA):
日本気象庁(台風情報):
フィリピン国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC):
4 万一、災害に巻き込まれた場合は、現地当局が発表する警報や指示に従って安全確保に努めるとともに、ご自身の安否状況について日本の留守家族および最寄りの日本国大使館・総領事館に連絡してください。
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