○9月15日にブラジル連邦直轄区ブラジリア国立公園内で森林火災が発生し、大気汚染の影響が広がっています。
○ブラジル保健省は、火災による大気汚染から身を守るためのガイドライン(後述)を発表しています。
○大気汚染の状況をニュースなどで情報収集*1するとともに、汚染の影響が高い間は、皆様におかれましても以下の対策を行うことをお勧めします。
・不要不急の外出を控え、外での運動は控える。
・外出する際には、マスク*2を着用する。
・こまめな水分補給を心掛ける。
・室内にいる場合も、ドアや窓を閉め、空気清浄機やエアコンを利用する。
*1 大気汚染の指標としてPM2.5などを公表しているウェブサイト(ブラジル保健省公表は以下参照。)やアプリも有用です。
*2 いわゆる一般のマスクでは、PM2.5などの大気汚染物質完全に防ぐことはできませんが、その吸入量を減らすことはできます。医療用(N95)・産業用(DS1)の防塵マスクだとより効果がありますが、着用方法に注意が必要です。
(ブラジル保健省のページ)
〔以下要約〕
○火災による激しい煙や霧にさらされないためのガイドライン
保健省は毎週、州および連邦管区に、住民が山火事による激しい煙や霧にさらされるのを避けるためのガイドラインや推奨事項を記載した「火災報告書」を送付している。バイオマス燃焼の影響下にある地域の監視は、保健省が調整する環境衛生及び大気質監視(VigiAr)、保健衛生における気候緊急事態のための国家状況室の活動分野のひとつである。
消火活動だけでなく、住民が汚染物質にさらされるのをできるだけ避け、身を守る方法を指導することが不可欠である。
保健省は国民に以下のガイドラインを推奨しています。
●水や水分の摂取を増やすことで、呼吸膜を湿った状態に保つことができ、呼吸膜をより保護することができる。
●エアコンや空気清浄機のある換気の良い屋内にいることで、可能な限り大気に触れる時間を減らす。
●粒子濃度が高い時間帯はドアや窓を閉め、外部からの汚染物質の侵入を減らす。
●大気汚染物質の濃度が高い時間帯や、オゾン濃度が最も高くなる12時から16時の間は、運動を避ける。
●サージカルマスク(外科用マスク)、布、スカーフ、バンダナを使用することで、特に放出源(焚き火)の近くに住む住民の粗粒子への曝露を減らし、上気道の不快感を改善することができる。N95、PFF2またはP100の呼吸マスクの使用は、全住民による微粒子の吸入を減らすのに十分である。
●5歳未満の小児、60歳以上の高齢者、妊娠中の女性は、一般の人々に対する上記の推奨事項に特に注意すべきである。さらに、呼吸器症状やその他の健康問題に注意を払い、できるだけ早く医師の診察を受けるべきである。
特に心臓、呼吸器、免疫に問題のある人は注意すること
●医師の診察を受け、治療計画を更新する。
●急性の危機に備え、医師から処方された薬や物品を常備しておくこと。
●危機的な症状が出た場合は、医師の診察を受ける。
●焼失の影響を受ける地域から一時的に離れることの必要性と安全性を評価すること。
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