危険レベル・ポイント
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●ガイアナでは、殺人や強盗等の凶悪犯罪の発生率が高くなっています。
●日本人を含む外国人が狙われる強盗事件も増加傾向にあります。犯人がけん銃等の凶器を持っている可能性も高く、十分な注意が必要です。
●各主要都市内において強盗事件が頻発しています。数人のグループによる犯行が多く見られ、車、オートバイ又は自転車で急に近付いて襲うなど、手段も様々です。
詳細
(1)ガイアナでの殺人(2023年は135件発生)や強盗等の凶悪犯罪は、人口80万人程度の国としては高い発生率で推移しています。特に強盗の発生件数が多く、近年、日本人を含む外国人がターゲットとなる事件も発生しています。
(2)違法銃器が多く出回っており、強盗事件での銃器の使用率も年々増加傾向にあります。また、犯罪グループによる犯行が多く見られ、過去には警察署やテレビ局が強盗団に襲撃される事件も発生しています。
(3)ガイアナには、中南米から北米、欧州等への薬物密輸ルートが多く存在すると言われています。また、国内での薬物のまん延も大きな社会問題となっており、治安当局は薬物取引を厳しく取り締まっています。
2 地域別情勢
全土
レベル1:十分注意してください。(継続)
(1)ガイアナでは、各主要都市内において強盗事件が頻発しています。 数人のグループによる犯行が多く見られ、複数で行動していても被害に遭うことがあります。昼間の都心部、観光地及び住宅街などで大胆に犯行に及んでおり、車、オートバイ又は自転車で急に近付いて襲うなど、手段も様々です。首都ジョージタウンにある市場(スタブロック及びブルダ)とその周辺では、買い物客を狙った強盗が頻発しているため、特に注意する必要があり、単独での同地域への立ち入りは避けてください。
(2)銀行やATMの利用者を狙った強盗事件が頻発しています。警察による周辺警戒が強化されたものの、利用者が銀行等を出たところから尾行されて離れた場所で襲われることもあり、利用の際は警戒してください。
(3)空港とジョージタウンの市街を結ぶ道中で強盗に襲われる事件も報告されていますので、車で移動する場合は窓を閉め、ドアを施錠し、また可能であれば夜間の移動は避けてください。
(4)外国人がターゲットとなる事件も多く、近年では英国人及びブラジル人が強盗目的で殺害される事件が発生しています。近年の日本人の強盗被害は2016年には4件、2017年に3件、2019年に1件、2024年に1件発生しており、旅行や出張で訪れた日本人が被害に遭っています。
(5)ガイアナは、隣国(スリナム、ベネズエラ及びブラジル)と陸続きであり、内陸部は当局による取締り等が十分に及ばない地域も多いことから、薬物密輸ルートが多数存在するといわれています。特に国境付近では薬物密輸組織や強盗団等の犯罪組織が暗躍している地域が存在するため、奥地に渡航する際には、必ず現地の事情に精通した信頼できる案内人を利用する必要があります。
つきましては、ガイアナに渡航・滞在を予定している方又は既に滞在している方は、上記情勢に留意して行動し、危険を避けるよう十分注意してください。
3 渡航および滞在に当たっての注意
(1)滞在中は、上記情勢に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。万一犯罪被害や危険な目に遭った場合は、警察(電話番号:911)に通報してください。また、また、ガイアナの安全対策基礎データ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_294.html )もご一読の上、外務省、在トリニダード・トバゴ日本国大使館(ガイアナを兼轄)、現地関係機関および報道等から最新情報を入手するように努めてください。
(2) これまでに、ガイアナにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじ始めとする世界中で発生しており、テロによる日本人の被害も確認されています。
近年は、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等はテロの標的となりやすく、常に注意が必要です。また、上述の短時間誘拐を含め、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人もテロ・誘拐の標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等から最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。また、誘拐の被害を未然に防ぐため、「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の安全のための三原則を念頭に、日常における予防を忘れないでください。通勤時間や経路を常に変更したり、外出や帰宅時に、周囲に不審者や不審車両が見当たらないかチェックする等、注意が必要です。万一拘束された場合には、犯人の指示に従い、むやみに抵抗しないことが肝要です。誘拐対策の詳細は「海外における脅迫・誘拐対策Q&A」( https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html )を参照してください。
詳細は、ガイアナの「テロ・誘拐情勢」も、併せてご確認ください。
( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_294.html )
(3)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
ガイアナに3か月以上滞在される方は、在トリニダード・トバゴ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在トリニダード・トバゴ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )に登録してください。
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