【カンボジア】カンボジア-タイ国境付近における緊張の高まりを受けた注意喚起について

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●本年5月28日にプレアビヒア州モムバイ地域でカンボジア軍とタイ軍による軍事衝突が発生し、カンボジア軍側に死者が出て以降、両国国境地帯での緊張が高まっております。
●これを受け、6月7日にタイ政府は国境地域の警戒を指示しており、国境検問所の開門時間短縮や閉鎖にかかる措置が執られました
●つきましては、カンボジア-タイ国境付近では今後も不測の事態が発生する可能性が否定できないことから、報道やインターネットなどから最新の安全情報の入手に努め、上記地域へは当面の間、不用意に近寄らないよう十分御注意ください。

1 カンボジア・タイ両国においては、これまでそれぞれが主張する国境線の違いを巡って両国軍の間で発砲を伴う衝突が発生しています。2008年から2009年にかけてプレアビヒア州プレアビヒア寺院周辺で砲撃を伴う大規模な銃撃戦があったほか、2010年から2011年にかけて同寺院に加え、ウドーミエンチェイ州ターモアン・トム寺院及びタークロバイ寺院周辺でも大規模な銃撃戦が発生し、両国軍双方に死傷者が出ました。その後、両国政府間の努力により情勢は長らく落ち着いておりましたが、本年5月28日にプレアビヒア州モムバイ地域で両軍間の衝突が発生し、カンボジア人兵士1名が死亡しました。

2 衝突後、両国間で事態沈静化に向けたやりとりが続けられましたが、6月7日になってタイ側により国境検問所の開門時間短縮や閉鎖の措置が執られました。両国間の主要国境であるバンティアイミエンチェイ州のポイペトとタイ側のアランヤプラテート国境ではこれまでの午前6時から午後10時までの開門時間が午前8時から午後3時までに短縮されています。カンボジア側の発表によれば、タイ側によるこれらの措置導入の理由として、カンボジア側が国境地域の4地点(モムバイ地域、ターモアン・トム寺院、ターモアン・トーイ寺院、タークロバイ寺院)について国際司法裁判所への付託を理由に6月14日に予定される両国共同国境委員会の場での討議に応じないことが挙げられています。今後も両国間交渉の推移によっては流動的な状況
が続く可能性があります。

3 つきましては、カンボジア-タイ国境の検問所を利用、もしくは国境地帯を訪問・滞在される場合には、更なる状況の変化や不測の事態の発生も排除されませんので、危険な状況に巻き込まれないよう御自身の行動予定を慎重に検討し、報道やインターネットなどから最新の治安情報を入手いただき、十分な安全対策を講じてください。現時点では、ターモアン・トム寺院及びタークロバイ寺院への訪問は必要のない限り見合わせるとともに、仮に訪問する場合でも、信頼のできる旅行会社やガイドを選ぶ、情勢の推移によっては訪問を取りやめるなどの対応をお取りくださるようお願いします。

 
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