【ポイント】
以下のとおり、邦人が被害者となるスキミングと思われる詐欺事件が発生しましたので、お知らせします。
1 発生日時
令和7年5月28日(水)午後5時頃
2 発生場所
サンパウロ市シャカラ・イングレーザ(Chacara Inglesa)地区
3 事件概要
被害者は、上記場所に所在し、以前居住していたことがある親戚の自宅から帰宅しようとした際、バイク便が到着し、モトボーイより被害者宛ての配達物があることが伝えられた。モトボーイはスマートフォンの画面上で被害者の氏名、納税者番号(CPF)を提示の上、配達物は登記所から預かった重要な書類であると告げ、カード決裁で配達料8.90レアルを支払うよう求めてきた。
被害者がクレジットカードの決裁端末にカードを挿入し、暗証番号を入力すると、赤いエラー画面が表示されたため、別の決裁端末で支払いを試みたが、再度エラー画面が表示された。
モトボーイは、決裁端末ではなく、被害者のクレジットカードに問題があると主張したため、他のクレジットカードで支払いを試みることになり、被害者は複数のクレジットカードを決裁端末に挿入し、暗証番号を入力した。ところが、全てのクレジットカードでエラーになり、モトボーイは後日出直すと言ってその場を去った。
その後不審に思った被害者が、クレジットカードのアプリで使用履歴を確認したところ、クレジットカード1枚から身に覚えのない買い物記録が判明した。他のクレジットカードでも同様に買い物を試みた記録があったが、カードシステムによりブロックされたため、被害には至らなかった。
4 被害金額
5,000レアル
5 防犯対策
(1)通常は、送り主がバイク便の配達料を支払うので、身に覚えのない着払いの配達物は、まず疑い、送り主を確認する等を心がけてください。
(2)クレジットカード決済後、通帳記帳やインターネットバンキング等で口座の残高を確認して、不明な引き出し等がないかを確認してください。もし不明な引き出しがあった場合、銀行やカード会社に連絡して口座を一時凍結する等の必要な措置を速やかにとってください。
