【中国】夏季休暇シーズン中に上海周辺地域に渡航又は滞在することを予定されている方へ

スポンサーリンク
スポンサーリンク

【ポイント】
●夏季休暇シーズン、特に7月から9月にかけての期間中は、例年、渡航者が増加することに伴い、問題やトラブルの報告に接する機会が増える傾向にあります。トラブルに巻き込まれないよう(トラブルを起こさないよう)、以下の諸点に留意して安全対策に努めてください。
●健康管理にも十分ご留意ください。また、突然の体調不良、事故による入院等に備え、十分な保障内容の海外旅行傷害保険への加入を是非ともご検討願います。

【本文】
1 渡航に際しての基本的な注意事項
(1)パスポートの携帯、貴重品の管理に関する注意
中国では、16歳以上の外国人はパスポートを常に携帯する義務があります。
パスポートをなくした場合、新たに発給を受けるには時間と手間を要します。新たなパスポートを取得した後、現地公安局(中国の出入境管理局)の開局時間内に同局に出向いて手続きを行う必要もあることから、週末を含め中国の公的機関が休みとなる期間中にパスポートをなくした場合は、出国まで通常よりも長い時間がかかります。
外出の際はできる限り必要最小限のものを持ち歩くようにし、特にパスポートや財布、クレジットカード、携帯電話などを含む貴重品はバッグなどにまとめて収納せず、分散して身につけるなどの対策を講じ、人の集まる場所では、バッグ類は目の届く場所で確実に保管するなど、紛失・盗難防止に努めてください。

(2)台風への注意
現在、台風シーズンです。日頃から気象情報にも注意を払い、渡航、移動等を予定される場合は、常に余裕をもって日程調整ができるようお心がけ願います。なお、現在中国国内に滞在中の方は、防災用品や飲料水・食料を備蓄するなど、事前の安全対策に努めてください。

(3)健康管理、海外旅行傷害保険への加入
感染症予防を含め、健康管理にも十分ご留意ください。渡航の際は、突然の体調不良による入院や不測の事故などに備え、十分な保障内容の海外旅行傷害保険への加入を是非ともあらかじめご検討願います。

(4)その他
航空機内(トイレ等)での喫煙を指摘され、到着地の空港において官憲に身柄を拘束される事案が生じています。渡航・滞在中も、ルールは徹底して守るようにしてください。

2 中国滞在中の注意事項
(1)市街地、観光地、遊園地等大勢の人が集まる場所における注意事項
中国人は日本人の言動に敏感です。我々自身外国人であることを意識し、常に見られているという意識を持ち、一定の緊張感をもって周囲に気を配りながら節度ある言動を心がけてください。特に大勢の人が集まる場所では、不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し、特にお子様連れの場合には複数人で外出するなど、安全確保、防犯対策に努めてください。
あらためて、以下の点に十分ご留意いただくようお願いします。
○中国の文化や慣習を尊重し、現地の方と接する際には言動や態度に注意する。口論や喧嘩は絶対に避ける。
○日本人同士で集まるときは常に周囲に配慮し、大声を出したり、日本人であることをことさらに主張したりするような言動は避ける。大勢の人が集まる場所では特に注意する。
○少しでも不審に感じる人物や集団等を見かけた際には速やかに距離をとり、その場を離れる。
○身の危険を感じるなど急を要する場合は、躊躇することなく公安(警察)に通報する。

(2)写真撮影等に関する注意
中国では、軍事関係施設をはじめ、空港、海港、鉄道といった国境管理施設などの公的施設を被写体とする写真・動画撮影が厳しく制限されています。街頭デモなどの政治活動や、政治スローガンが記されたポスター・掲示板などの撮影も取り締まりの対象になります。また一部の観光地、博物館・資料館や美術館等においても撮影が制限されている場所があります。撮影した対象が国家機密に触れると判断された場合、当局により身柄を拘束される例もあります。(スケッチも撮影同様、取締り対象になるおそれがあります。)
写真・動画の撮影等に際しては、撮影の可能な場所や被写体なのかを事前によく確認することが肝要です。

(3)「ぼったくり」被害への注意
上海市内では、マッチング・アプリで知り合った現地人とみられる女性と待ち合わせた男性が、女性に誘われるまま同行した飲食店等で高額な料金を請求される、いわゆる「ぼったくり」被害の報告があとを絶ちません。路上で声をかけられ、これに同行して被害に遭う例も散見されます。背景不明な人物の誘いには絶対に乗らないようにしてください。また、マッチング・アプリの利用はリスクを伴いますので十分ご注意ください。
万一被害に遭った場合は、まず所轄の派出所に届け出るようにしてください。

(4)交通安全対策
交通事故に巻き込まれる危険性が各所に存在しており、事故の報告もあとを絶ちません。
EVや電動バイクの多い上海では、走行時の音が静かなため、歩行中、あるいは自転車を運転中に各種車両の接近を認識しにくい点や、中国では赤信号時に右折車の進行が可能となっているなど日本と異なる交通ルールもあり、十分な注意が必要です。信号を守る、タクシーへの乗車時も必ずシートベルトを着用するなど、交通ルールを徹底して守り、歩道歩行中や青信号時の道路横断中、あるいはタクシーの降車時等も決して油断することなく、左右あるいは後方から近づいてくる車両にも十分注意するようにしてください。「歩きスマホ」は絶対にしないでください。

(5)お仕事や留学などで中国国内に1か月以上滞在(を予定)される皆様へ
ア 適切な居留許可、就労許可等の取得について
適切な居留許可や就労許可等の取得を怠ったとして当局の処分を受ける(最長15日間の行政拘留や罰金の支払い、強制退去処分等を科される)事案が発生しています。十分ご注意ください。なお、各種の許認可手続きは、市、省により異なります。市、省を越え、横断的に何らかの事業に従事なさる方は、所属法人や団体等を通じ、あらかじめ所管の出入境管理局にご相談されるようおすすめします。
(参考:https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000839.html

イ 臨時宿泊登記について
中国では、出入境管理法において、「外国人がホテル等の宿泊施設以外のその他の住所に居住あるいは宿泊する場合、投宿・入居開始から24時間以内に本人或いは宿主がその地域を管轄する公安機関にて、登記手続きをしなければならない。」とされています。この「臨時宿泊登記」を怠ると罰金が科せられます。
(ア)現在の登録居住地以外の場所に滞在し、その後、登録居住地にお戻りになられた場合(一時帰国を含みます。)
(イ)日本から来たご家族やご友人をご自宅に泊める場合
これらはそれぞれ原則として、その都度最寄りの公安局派出所にて「臨時宿泊登記」を行う必要があります。一時帰国を予定される方や中国国内に滞在中でご家族やご友人をお迎えになられる方は十分ご留意願います。ご不明な点等ございましたら、管轄の派出所、または中国出入境管理局相談ダイヤル「12367(日本語可)」までお問い合わせください。
(参考:https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/files/100541398.pdf

3 万一、事件や事故等に遭われた場合は、下記連絡先までご連絡ください。
なお、当館作成の「安全の手引き」も参考になさってください。
(参考:https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/files/100484776.pdf

 
スポンサーリンク
スポンサーリンク
海外での邦人被害治安・犯罪情報詐欺・恐喝中国
邦人被害ニュースをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク