【ポイント】
●21日午後7時頃から、ジュバ市内トンピン(Tomping)地区において、激しい銃撃戦が発生。
●銃撃戦は自宅軟禁されていた国家安全保障局(NSS)元長官アコル将軍(Akol Kool Kuc)の自宅周辺において、将軍の護衛部隊と南スーダン人民解放軍(SSPDF)との間で発生。
●アコル将軍は逮捕され、ビルパム(Bilpam)にある軍司令部に移送されたとの報道はあるも詳細不明。衝突により兵士2名が負傷し、SSPDFは民間人の死傷者数を特定するための調査を継続。
●21日午後11時頃、銃撃戦は止み状況は落ち着いたが、22日もSSPDF兵士による検問やパトロールが行われている。
●ジュバ及び、その周辺では検問やパトロール、夜間外出禁止令が強化され、緊張が高まることが予想されます。
●在留邦人の皆様は、最新の情報を収集するとともに、特に今週末は不要不急の外出は控えるようにお願いします。
【本文】
1 21日午後7時頃から、ジュバ市内トンピン(Tomping)地区において、激しい銃撃戦が発生しました。報道によりますと、この銃撃戦はキール大統領がアコル将軍の逮捕命令を出したことに起因するとされています。
2 同地区はアコル将軍の自宅所在地で、将軍はクーデターを企てた容疑によりNSS長官を解任され、自主的な武装放棄を命じられ自宅軟禁されていました。報道によると、銃撃戦はアコル将軍の自宅周辺で護衛部隊とSSPDFとの間で何らかの誤解が生じ発生したとのことですが詳細は不明です。
3 21日午後11時頃、銃撃戦は止み、アコル将軍は逮捕されビルパム(Bilpam)に所在する軍司令部に移送されたとの報道もあります。銃撃戦によりSSPDF兵士2名が負傷し、SSPDFは民間人の死傷者を特定するための調査を継続しています。事態は収束に向かっているように見えますが、ジュバ及び、その周辺では検問やパトロール、夜間外出禁止令が強化され、緊張が高まることが予想されます。
4 在留邦人の皆様におかれましては、最新の情報の入手に努め、安全が確認されるまでは不要不急の外出を控えるなどの安全対策をお願いいたします。併せ非常持ち出し品の準備及び、備蓄品の確保もお願いいたします。
なお、外務省は、南スーダンの危険情報を首都ジュバについては「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」、その他の地域については「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を発出しています。
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