【タイ】危険情報

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タイの危険情報【一部地域の危険レベル解除】

2024年4月2日
【危険レベル】
●ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●プレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア県との国境地域)
レベル1:十分注意してください(継続)
●首都バンコク
危険レベル解除

【ポイント】
●タイ南端のマレーシアとの国境付近の地域では、分離独立を標榜するイスラム武装勢力による襲撃・爆発事件が頻発しているため、危険レベル3またはレベル2を継続します。
●プレアビヒア寺院周辺地域では、隣国カンボジアとの間で同地域の帰属をめぐり、過去に軍事衝突が発生しました。現在は沈静化していますが、不測の事態が発生する可能性が排除されないことから、危険レベル1を継続します。
●首都バンコクでは、2023年5月の総選挙を経て新連立政権が平和裏に発足し、その後も治安面で懸念すべき政治デモや抗議活動等は行われていないことから、首都バンコク全域に対して発出されていた危険情報(レベル1)を解除することとします。
●タイで好条件の仕事があるとして勧誘された日本人が監禁状態に置かれ不法行為に強制的に従事させられる事案が発生しています。就労のための渡航に際しては就労先の情報などを十分に確認してください。

1 概況
(1)タイ南部のマレーシアとの国境付近の地域では、中央政府の支配に反抗するイスラム武装勢力によるとみられる襲撃・爆発事件等が依然として発生しています。主に警察、軍、刑務所等の職員や施設等がその標的となっていますが、ホテル、ショッピングセンター、公共交通機関などが攻撃されることもあります。
(2)これまでに、タイにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、2015年には首都バンコクにおいて爆発テロ事件が発生し、日本人が巻き込まれ負傷しています。また、2019年8月のASEAN外相会議の開催期間中にも、バンコクの中心部等で連続爆発テロ事件が発生しました。
テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるテロや、一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
また、タイにおけるテロの詳細については、テロ・誘拐情勢も参照してください。
( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_007.html )
(3)その他の犯罪情勢
 最近、タイにて好条件の仕事があるなどとして就労希望者を日本で勧誘し、タイ到着直後にパスポートや連絡手段を取り上げ、外出を制限し監禁状態に置いたうえで、電話詐欺などの不法行為に従事させる事案が発生しています。
知人等の紹介でタイでの就労を検討・予定されている場合は、上記のような情勢を理解し、安易に勧誘に同意することなく、勤務先が信用に足りるものか、安全が確保されているものか等についてよく確認し、確認できない場合は渡航を取り止めることも視野に入れて慎重に判断してください。
関係情報(特殊詐欺に関する注意喚起(加害者にならないために))
( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C035.html )

2 地域情勢
(1)タイ南部4県(ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡))
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)(継続)
タイ南部地域には、タイからの分離独立を標榜するイスラム武装勢力が存在し、これまでに同勢力によるとみられる襲撃、爆発事件が頻発しています。死傷者は、軍・警察関係者、教員を含む公務員やその他一般市民、外国人まで広く及んでおり、2004年現在までに、こうした襲撃や爆発事件によって7,000名近くが死亡したとされています。2019年11月には、ヤラー県の検問所で武装グループによる襲撃を受け、自警団ら15名が殺害される事件が発生しました。また、2022年には、断続的に軍関連施設や治安関係者等を狙った、死傷者を伴う爆発物事案や銃撃事件等が発生しています。
つきましては、これらの地域への渡航・滞在、及び同地域を通過してのマレーシアへの越境等は、どのような目的であれ止めてください。
(2)ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください(継続) 
ソンクラー県の西部でもイスラム武装勢力による銃撃事件が起きているほか、バイクや自動車に仕掛けられた爆発物による爆破事件や、ホテル付近、商業施設、コンビニエンスストア等での爆破事件が発生しました。
つきましては、この地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとって下さい。
(3)プレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア州との国境地域東部)
レベル1:十分注意してください(継続)
タイとカンボジアとの国境地域においては、国境線、特に世界遺産プレアビヒア寺院(タイ側呼称:カオ・プラ・ウィハーン寺院)の領有をめぐって、両国の主張に相違が生じていました。既に国際司法裁判所(ICJ)は、同寺院をカンボジアに帰属するものとの判決を下していましたが、2008年にカンボジアが同寺院を世界遺産に登録するようユネスコに申請すると、タイはこれに反発し、軍事衝突も発生しました。2011年、ICJは同寺院周辺地域からの即時撤兵を両国に命じ、その後主立った衝突は発生しておらず、現在両国間では定期的に交流の場を設けているなど、平和的・友好的な関係が構築されつつあることがうかがわれますが、今後の政治情勢の変化等により再び緊張が高まる可能性は排除できず、渡航・滞在にあたっては引き続き十分な注意が必要です。
(4)首都バンコクでは、2023年5月の総選挙を経て新連立政権が平和裏に発足し、その後も治安面で懸念すべき政治デモや抗議活動等は行われていないことから、首都バンコク全域に対して発出されていた危険情報(レベル1)を解除することとします。

 
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