● 5月9日はロシアの「戦勝記念日」です。
● 昨年4月20日、ラトビア国会は5月9日に一部の行事、集会、行進及びデモ等を禁止する法案を採択しました。同法により、旧ソ連、ナチス等を象徴するようなシンボル(ZやV等)や花火等を使用した場合、治安当局の取り締まりを受ける場合があります。
● 戦勝記念碑は既に撤去されており、また当日の集会、デモ行進等の実施は禁止されているものの、自由の記念碑、戦勝記念公園、関連記念碑等の周辺では、不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。
5月9日は第二次世界大戦時にソ連がドイツに勝利したことを記念する「戦勝記念日」です。
リガ市所在の「戦勝記念公園(Uzvaras parks)」には、かつて戦勝記念碑がありました。その記念碑で2022年5月10日、献花の撤去に反対した人々の一部が警察に拘束される事件が発生しました。
その後、戦勝記念碑は撤去され、また昨年4月20日、ラトビア国会は、5月9日にラトビア全土の公共の場所で社会の分断をはかろうとする行事、戦争、軍事侵攻、全体主義及び暴力を称賛する行事、集会、行進及びデモ等を行うことを禁止する法案を採択しました。同法により、旧ソ連、ナチス等を象徴するようなシンボル(ZやV、ゲオルギーリボン(3本の黒と2本のオレンジの縞模様)等を含む)の使用、関連記念碑(撤去後の跡地を含む)等への献花、5月9日から5月10日午前7時までの花火の使用が禁止され、治安当局の取り締まりの対象となりました。これらの行為を行った者は処罰される場合があります。
戦勝記念日の集会やデモ行進等の実施は同法により禁止されているものの、突発的なデモ行進や集会等が行われる可能性は排除できません。不測の事態を避けるため、自由の記念碑や戦勝記念公園、関連記念碑等の周辺では特に注意が必要です。万が一、デモ行進や群衆を見かけた場合、それらに近づかないようにしてください。
また、当日は警察による警戒体制が敷かれ、交通規制が行われる可能性があります。公共交通機関を利用する必要がある方は、以下のホームページ等で最新の情報を入手してください。
ご参考:
昨年のラトビア国会(SAEIMA)プレスリリース
ラトビア国家警察プレスリリース
リガ交通局
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