【ペルー】２０地域におけるデング熱に対する公衆衛生非常事態宣言の延長

●ペルー政府は、デング熱患者の増加を受けて、２０地域に対して、５月２９日から６０日間の公衆衛生非常事態宣言を延長しました。
●デング熱を防ぐために蚊に刺されないこと、蚊の発生源をなくすことを徹底してください。発熱等体調不良がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

１　ペルー政府は、デング熱患者の増加を受けて、アマソナス、アンカシュ、アヤクチョ、カハマルカ、クスコ、ワヌコ、イカ、フニン、ラ・リベルタ、ランバイケ、リマ、ロレト、マドレ・デ・ディオス、パスコ、ピウラ、プーノ、サン・マルティン、トゥンベス、ウカヤリ各州とカヤオ憲法特別市に対して、５月２９日から６０日間の公衆衛生非常事態宣言を延長しました。
【官報（スペイン語のみ）：Decreto Supremo No 012-2024-SA】

Decreto Supremo que prorroga la Emergencia Sanitaria por afectación de los servicios de salud por epidemia de dengue en los departamentos de Amazonas, Áncash, Ayacucho, Cajamarca, Cusco, Huánuco, Ica, Junín, La Libertad, Lambayeque, Lima, Loreto, Madre de Dios, Pasco, Piura, Puno, San Martín, Tumbes y Ucayali, y la Provincia Constitucional del Callao, declarada por Decreto Supremo N° 004-2024-SA - DECRETO SUPREMO - N° 012-2024-SA - SALUD

Decreto Supremo que prorroga la Emergencia Sanitaria por afectación de los servicios de salud por epidemia de dengue en ...

２　ペルー保健省の発表によると、２４日現在、２３５，４５２名の感染者と２２０名の死亡者が報告されていると述べており、感染者数は２月下旬時点（感染者３１，３６４名、死亡者３２名）と比較して７倍以上の増加を示しています。

３　デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される感染症です。感染をすると２～１４日（通常３～７日）の潜伏期間の後、およそ２～４割の人に３８～４０℃の発熱が発症し、頭痛、関節痛、筋肉痛等が現れます。通常、発症後２～７日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。治療薬はなく、治療は対処療法が主となります。

４　デング熱を防ぐには蚊に刺されないこと、蚊の発生源をなくすことが大事です。虫除け剤の塗布や肌の露出を避けるなどの防蚊対策を、また蚊が好んで産卵する水たまりのような場所（屋外に置かれた植木鉢の受け皿など）を作らないことを徹底してください。また、発熱等体調不良がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

○参考情報：　
厚生労働省検疫所（FORTH）　