【ガボン】危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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危険レベル・ポイント
【危険レベル】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●2023年8月、大統領選挙の暫定結果として、アリ・ボンゴ前大統領の再選が発表された直後、ガボンの軍・治安部隊の一部が同選挙結果を無効とし、暫定政権を樹立する政変が発生しました。
●その後、軍等は、アリ・ボンゴ前大統領を自宅軟禁下に置き、オリギ・ンゲマ氏が暫定大統領として就任宣誓を行いました。
●この政変に伴う暴動や略奪等の危険行為は確認されておらず、政変以降も国内の治安情勢は比較的安定しています。一方で、適用時間帯が徐々に短縮されていますが、夜間外出禁止令(午前2時~午前5時)が継続して発令されています。
●暫定政権は、民政移行のための大統領選挙を2025年8月に実施することを公表しています。過去の大統領選挙の際には、2023年の上記政変のほか、2016年には選挙結果に不満を持つ住民による大規模な暴動が発生し、治安部隊と衝突して複数の死者が出ています。次期大統領選挙に向けて治安情勢に注意を払ってください。
詳細
1 概況
(1)2023年8月の政変後、同年9月、暫定大統領により、新たにンドン・シマ首相(文民)が任命され、文民中心の内閣が発足し、市民社会や前政権関係者等を含む暫定国民議会が組織されるなど、民主化に向けた動きを進めています。

(2)2023年の政変に関し、国内で暴動や略奪等の危険行為は確認されておらず、国境も一時封鎖されていましたが、現在は解除されています。一方で徐々に適用時間は短くなっていますが、夜間外出禁止令(午前2時~午前5時)が継続して発令されています。夜間外出禁止時間帯に治安部隊の検問等で摘発されると、解除時間までその場に留め置かれるなど、厳しい対応が取られています(夜間早朝発着の航空便利用時を除く)。

(3)現在の国内情勢は、特に昼間帯は比較的安定しています。一方で、暫定政権は、2025年8月に民政移行のための大統領選挙を実施することを発表していますが、過去の大統領選挙の際には、2023年の上記政変のほか、2016年には選挙結果に不満を持つ住民による大規模な暴動が発生し、治安部隊と衝突して複数の死者が出ているため、次期大統領選挙に向けて治安情勢に注意を払ってください。

(4)依然として、ギニア湾では武装集団による誘拐、強盗等の海賊事案が多発しています。2021年9月にはガボン沖に停泊中の船舶が襲撃され、複数名が負傷、1名が拉致される事案、2023年5月にはガボン沖の停泊地から約8キロの海上で船舶が襲撃され、3名が拉致される事案が発生しています。海路での移動には十分な警戒が必要です。

(5)これまで、 ガボンにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、テロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、単独犯によるテロや警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所を標的としたテロが世界各地で頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は常に注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
ガボンのテロ、誘拐や海賊事案の詳細については、「テロ・誘拐情勢」

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。

も参照してください。

2 地域情勢
全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

(1)首都リーブルビル市
ア 2023年8月に発生した政変による治安悪化等は見られませんが、今後治安状況が急速に変化する可能性も排除できないことから、ガボンへの渡航を検討する場合は、事前に十分な情報収集を行い、夜間外出禁止令等、暫定政府が発表する指示・命令に従ってください。また、無用のトラブルを避けるため、当地滞在中は常に身分証を携行してください。

イ 政変以前は、賃金や奨学金の未払いに抗議する労働者や学生などによるデモや抗議行動が頻繁に行われ、放火や破壊行為に発展することがありました。また、ガボン国外におけるガボン人に対する不当な取扱いに対し、首都に所在する当該国の公館前で抗議行動が行われ、これらに対し、治安部隊が催涙ガスなどを使用して鎮圧する事案も発生しています。

(2)その他の地域
2023年の政変による治安の悪化等は見られませんが、今後治安状況が急速に変化する可能性も排除できないことから、ガボンへの渡航を検討する場合は、事前に十分な情報収集を行い、夜間外出禁止令等、暫定政府が発表する指示・命令に従ってください。また、無用のトラブルを避けるため、当地滞在中は常に身分証を携行してください。
また、地方・農村部へ渡航・滞在する場合は、現地情勢について情報収集の上、事件・事故に遭遇した場合の連絡手段の確保を含め十分な安全対策をとってください。

ガボンへの渡航にあたっては、在ガボン日本国大使館、現地関係機関及び報道等から最新情報の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。

3 滞在にあたっての注意
(1)ガボンへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、外務省海外安全ホームページ内のガボンの「安全対策基礎データ」(

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。

及び在ガボン大使館の「安全の手引き」

https://www.ga.emb-japan.go.jp/files/100612123.pdf

も併せて参照してください。
滞在中は、十分注意して行動し、危険を避けるようにしてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在ガボン日本国大使館に連絡してください。

(2)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は、在ガボン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在ガボン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録してください。

海外へ渡航される皆様へ

(3)街の要所に治安部隊が配置されていますが、貧困問題等を背景に、特に都市部の住宅密集地区で依然として刃物等を使用した犯罪が頻発しています。また、近年、特に乳児・未成年者を含む誘拐、殺人事件や性犯罪の発生が現地で報道されています。郊外の長距離バス乗り場や市場、夜の繁華街等、多くの人が集まる場所では犯罪が発生しやすく、夜間の住宅や車両を狙った窃盗事件も多発していますので、十分注意してください。

(4)邦人を対象とした事案としては、強盗、ひったくり、スリ、住居侵入、車上ねらいが多発しています。特に、相乗りタクシー内でのスリは、運転手と他の乗客が共犯になっていることも多いため、流しのタクシーを利用しなければならない場合は、貴重品の管理に十分注意してください。

(5)恒常的な賃金未払いや待遇改善要求等によるストライキやデモ等の抗議活動が散発的に発生していますので、デモ等の現場には近づかないなど、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

(6)大麻、コカインなどがガボン全土で蔓延しており、薬物問題が深刻化しています。大麻等は主に近隣国から陸路や海路で持ち込まれますが、空路により密輸される場合もありますので、空港等で見知らぬ外国人から荷物の運搬依頼を受け、意図せず禁止薬物の運び屋となってしまわないよう注意してください。また、薬物使用の低年齢化も問題となっており、高校、大学構内においても禁止薬物が蔓延していると言われています。

4 隣国の赤道ギニア、サントメ・プリンシペ、カメルーン及びコンゴ共和国に対しても危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

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