●チリ国内で、蚊が媒介するデング熱の感染者が増加しています。
●感染予防のため、長袖の上着やズボンの着用、虫除けスプレーをこまめに使用する等の対策に努めてください。
4月15日、チリ保健省は、今年に入り感染者が急増しており、国内で179件のデング熱感染者を確認したことを発表しました。
また、ロス・アンデス県のバスターミナルで、デング熱を媒介する蚊が発見されたことを受け、当局はいぶり作業等の予防的措置を講じています。
こうした状況を受け、4月16日、チリ内務・治安省国家防災対策庁(SENAPRED)は、ロス・アンデス県に注意警報を発出しました。
デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどに刺されることで感染するウイルス性疾患ですが、特別な治療法が存在しないことから、予防としては極力蚊に刺されないということが特に重要です。また、今後さらに感染例が増えることや、感染者が発生するエリアが拡大することが危惧されることから、当地に居住されている方や旅行者は十分に注意してください。
感染予防対策として、蚊の発生場所に可能な限り近づかないようにするほか、出歩く際は肌の露出を極力少なくするよう努めてください。また、蚊は、水たまりや水がよどんだ場所など、幼虫が孵化できる場所を見つけて卵を産む性質があるため、生活環境の中で蚊の発生原因となり得るバケツ、タイヤ、花瓶などに水が溜まらないように心がけ、虫よけスプレーなどの防虫剤も活用して感染予防に努めてください。
なお、デング熱については、下記の厚生労働省検疫所の情報を参考としてください。
「感染症についての情報:デング熱 Dengue Fever」
https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
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