●5月7日(月)から11日(土)まで、ユーロビジョン・ソング・コンテストがスウェーデン南部マルメのマルメ・アリーナにおいて開催されます。
●報道によれば、ユーロビジョンに先立ち、極右活動家等によるコーラン焼却集会がマルメのGustav Adolfs広場付近で予定されており、暴力的イスラム過激主義の関心が高まることが予想されます。
●マルメ市によれば、ユーロビジョン期間中は、会場周辺で反イスラエル関連のデモや抗議集会等も予定されています。見かけたらすみやかにその場を離れてください。
●テロ事件や不測の事態に巻き込まれないよう、引き続き、治安や安全対策に関する情報収集に努めつつ、安全に一層の注意を払ってください。
1 ユーロビジョン・ソング・コンテストが5月7日(月)から11日(土)まで、スウェーデン南部マルメのマルメ・アリーナにおいて開催されます。報道によれば、それに先立つ5月3日(金)にマルメのGustav Adolfs広場付近において、極右活動家等によるコーラン焼却集会が予定されており、暴力的イスラム過激主義の関心が高まることが予想されます。特に現在、イスラエル・パレスチナ情勢を受け緊張が高まっていることから、不測の事態等に備える必要があります。
【Gustav Adolfs広場(マルメ)】
2 スウェーデンでは、昨年6月以降コーラン焼却集会が多数行われたことなどを契機に、イスラム過激主義からの関心が高まり、同年8月17日以降、スウェーデンにおけるテロ脅威レベルを5段階中の3段階目(増大した)から4段階目(高い)に引き上げています。これは、テロ攻撃の意図と能力を有した活動家が攻撃を実行に移す脅威が高いことを意味します。
3 マルメ市によれば、ユーロビジョン期間中は、会場周辺で反イスラエル関連のデモや抗議集会等も予定されています。これらデモ等の人だかりを見かけた場合は、身の回りの安全に十分注意し、すみやかにその場を離れてください。。
4 上記を踏まえ、スウェーデンに渡航中・渡航予定の方や在留邦人の皆様におかれましては、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、報道等を通じた最新の治安情報の収集に努めてください。特に、テロの標的となりやすい場所(観光施設やその周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパーマーケット、ナイトクラブ、映画館、公共交通機関等人が多く集まる施設、教会、モスク、シナゴーグ等の宗教関係施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)(※))を訪れる際には、周囲の状況に一層の注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全の確保に一層努めてください。
(※)イスラム過激組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」は、軍よりも、民間の標的やシナゴーグ・教会等の宗教的な標的を目標とするよう呼びかけています。
5 万が一不測の事態に巻き込まれた場合の対応として、以下の点を参考にしてください。
(1)基本対応
ア 爆発、銃撃の音を聞いたら、その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとり、頑丈なものの陰に隠れる。
イ 周囲を確認し、可能であれば、銃撃音等から離れるよう、速やかに、低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合、出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり、注意が必要。
ウ 爆発は複数回発生する可能性があるため、爆発後に様子を見に行かない。
エ 刃物や鈍器を用いたテロの場合、犯人との距離を取る。周囲にある物を使って攻撃から身を守る。
オ 普段と異なる不審な状況を察知したら、安全を確保のうえ、警察に通報する(112番)。
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