【ベリーズ】犯罪発生状況【令和6年4月分】

報道等により、殺人や強盗事件など、本年4月に報じられた国内の治安情勢についての概要をお知らせします。

ベリーズ犯罪等発生状況(令和6年4月分)

[殺傷事件関連]

4 月 4 日[銃撃事件] 午後 7 時 30 分頃、ベリーズ郡バレルブーム村のバス停付近におい
て、レナモル村に住む男性(27 歳)が何者かに銃撃される事件が発生した。被害男性はベ
リーズ市で建築関係の仕事に従事しており、仕事を終えて帰宅する途中に銃撃され死亡し
た。現在も警察による捜査が続いている。
4 月5日[銃撃事件] 午後11時30分頃、ベリーズシティに在住の自転車競技レースの有
名コメンテーターの男性(38歳)が何者かに銃撃され、死亡した。警察の調査によると、事
件当日、被害男性はレイク・ガーデン・ロードを車で走行していたところ、何者かが複数回
発砲し被弾、 そのまま運転中の車は民家に激突し停止した。駆けつけた警察官により運転席
で死亡している被害男性を発見した。
4 月 10 日[銃撃事件] 午後 8 時頃、ベリーズシティで 2 件の銃撃事件が発生した。報道
によると、1つめの事件は、同市内のフェイバーズ・ロード地区で発生。この事件による一
般のけが人は報告されていない。もう1 つの事件は、ベリーズウォーターサービス社の敷地
周辺で発生し、 被害に遭った一般人1 名がカール・ホイスナー記念病院へ救急搬送された。
なお、被害男性は意識不明の重体である。現在も警察による捜査が続いている。
4 月 11 日[銃撃事件] 午後 9 時頃、ベリーズシティ・コンスエロ通りの民家において、
サッカー選手としても活躍している沿岸警備隊の男性(25 歳)が銃撃され死亡した。被害
男性は、自宅で家族と夕食をとっていたところ、突如、武装した2 名が自宅に押し入り被害
男性に向けて複数回発砲した、その後、容疑者 2 名は逃走した。付近をパトロールしていた
警察官によりこの内の 1人を現行犯逮捕したが、逃走した2人目は現在も捜索中である。
4 月 13 日[銃撃事件] 午後 7 時頃、スタンクリーク郡ダングリガ町のオーク通りの民家
において、実業家の男性(43歳)が銃撃され死亡した。警察の調べによると、被害男性は自
宅のベランダで遺体として発見され、背後から複数被弾したもよう。また、被害男性は土地
と金銭をめぐり複数人とトラブルを起こしており、今回の襲撃に繋がったと見ている。
4 月 15 日[銃撃事件] 午後 8 時頃、ベリーズシティ・フランボヤン通りにおいて、男性
が銃撃され死亡した。この事件は、11 日にコンスエロ通りの民家で発生した銃撃事件に続
いて、同地域内で2件目の事件となった。また、同地域は非常事態宣言の対象エリアとなっ
ており、この週末に数人の容疑者が逮捕されたばかりだった。
4 月 25 日[銃撃事件] 午後 7 時頃、コロザル郡コンセホ村において、男性が銃撃され死
亡した。被害者はこの村のサトウキビ農家の男性(29 歳)で、銃声を聞いた村の住民が警
察へ通報、駆けつけた警察官により自宅裏でうつ伏せの状態で死亡している被害男性が発
見された。警察によると、現場からは合計 223発の小さな弾丸が回収されているため、銃撃
には散弾銃が使用されたと見ている。現在も警察による捜査が続いている。
4 月30 日[刺殺事件] 午後2時30分頃、ベルモパン市マヤ・モパン地区において、男性
(52 歳)が刺殺される事件が発生した。現在のところ事件の詳細は不明だが、警察によれ
ば被害に遭った男性は、誰かに呼ばれて自宅から外に出たところを襲われ、刃物で数回にわ
たり切りつけられた。その後、西部地域病院へ救急搬送され死亡が確認された。現在も警察
による捜査が続けられている。
[強盗事件関連]
4 月6日[強盗未遂の男性を拳銃で撃退] 午後 11時30分頃、カヨ郡ベルモパン市内のイ
ンディペンデンス公園において、 母親とその娘が強盗目的の男性に声をかけられた。男性は、
母親に刃物を突きつけ金品を要求してきたが、母親は所持していた拳銃(許可証あり)で男
性に立ち去るよう警告した。しかし、男性が襲いかかってきたため発砲、男性は腹部に銃弾
を受けその場から逃げ出したが公園内で倒れ、駆けつけた警察官に逮捕された。男性はその
後、西部地域病院へ救急搬送され手当を受けたが、16日の夜に死亡した。
4 月 11 日[強盗侵入事件] 午前 7 時頃、オレンジウォーク郡オレンジウォークタウン郊
外にある建築会社において、強盗による盗難事件が発生した。警察の調べによると、事件当
日の朝に職員が出勤したところ、事務所倉庫の窓ガラスが割られており、 倉庫内にあった金
庫が盗まれていることに気がついた。金庫の中には、約 71,000 BZDが保管されており、こ
の他にも事務所に置いてあったレジの中から 1,500 BZD が盗まれていた。現在も警察によ
る捜査が続けられている。
4 月 18 日[病院の公用車窃盗事件] 午前 0 時頃、カヨ郡ベルモパン市の西部地域病院に
おいて、保健省から配車されていた同病院の公用車が盗難の被害に遭った。警察の調べによ
ると、成人と未成年の 2 人組の男性が公用車に乗り込み走り去るところを病院の警備員が
目撃、翌朝、出勤してきた公用車の運転手が盗まれたことに気がつき通報した。その後、公
用車は GPS 追跡装置によりグアテマラ国内で発見、グアテマラ当局から西部地域病院へ返
還された。
4 月 25 日[理髪店強盗事件] 午後 9 時頃、ベリーズシティ南部地域にある理髪店におい
て、男性2人組(どちらも 19歳)による強盗事件が発生した。事件当時、理髪店の店主と
常連客が店内で談笑していたところ、犯人 2 人組が店に入ってきた。犯人の 1 人は拳銃を
所持しており、店主と常連客に銃を突きつけ現金と持っていた携帯電話を要求し、現金の入
った財布と携帯電話 2台を取り上げ逃走した。 その後、警察により複数名の容疑者が逮捕さ
れた。
[麻薬密輸、違法銃器等関連]
4 月5日 [銃器類の違法所持] 同日早朝、スタンクリーク郡のシエネ・バイト村において、
家屋の一斉捜査が行われた。警察の捜査の結果、家屋内に無許可の銃器と弾丸を発見し、村
人 7 人が逮捕、起訴された。その内 1 名が無免許で銃器類を所持していたため有罪判決と
なった。他の6名は告訴を取り下げられた。
4 月8日[大麻不法所持] 午後 12時 10分頃、ベリーズシティ市に住む男性(21歳)と妻
(22歳)は、大麻の不法所持で逮捕、起訴された。警察が家宅捜査をしたところ、約 44 グ
ラムの大麻が発見された。大麻はすべて男性が所持していたものだと主張したため、妻に対
する告訴は取り下げられ、男性は 1,500 BZDの罰金と 5 BZDの裁判費用の支払いが言い渡
された。
4 月10 日[大麻密売容疑] 午後8時頃、ベリーズシティ市の税関業者の男性(20歳)が
麻薬密売の目的で大麻草を所持していた罪により逮捕、起訴された。しかし、開かれた裁判
に容疑者の男性は出廷せず、拘留された状態のまま約 127 グラムの大麻草を所持していた
罪を認めた。男性には、麻薬密売に関連する一般的な罰金よりも低い、150 BZDの罰金と5
BZDの裁判費用の支払いが言い渡された。
4 月11 日[国立公園で武装したグアテマラ人を逮捕] 午前10時頃、カヨ郡チキブル国立
公園南部において、グアテマラ人によって違法建築された道路にパトロールへ向かった非
政府組織の自然保護団体職員が、境界内(ベリーズ側)400メートルのところで銃を持った
グアテマラ人 3 名と遭遇した。この 3 名はその場で拘束され、そのままサンイグナシオ警
察署まで連行された。
4 月15 日[麻薬不法所持] 午後4時頃、ベリーズシティの配達員の男性(42歳)が大麻
とコカインを使用及び密売した容疑で逮捕、起訴された。報道によるとこの男性は、密売の
ための粉末コカイン 1.5 グラム及び、クラックコカイン 1.5 グラムと、自分で使用するた
めの大麻草 35 グラムを所持しているところをパトロール中の警察官に発見された。なお、
男性は逮捕後、警察からの尋問に対し黙秘をしている。
[その他事件・事故関連]
4 月 9 日[非番警察官殺害容疑で 2 名を逮捕] 午前 11 時頃、カヨ郡ロアリングクリーク
村において、3 月 23 日に発生した非番警察官の殺害容疑で同村の未成年者を含む村人 2 名
(29歳と18 歳)の容疑者が逮捕、起訴された。容疑者2名は地元の小さなギャング組織に
所属しており、犯行動機については明らかにされていない。2名は現在、中央刑務所に服役
中である。
4 月 15 日[休暇中の溺死事故] スタンクリーク郡ホプキンス町沖のグラバーリーフ環礁
のサウスウェスト・キーにおいて、アメリカ人男性(74 歳)が家族とシュノーケリング中
に溺死する事故があった。男性はシュノーケリング用具にトラブルが発生し溺れた。救出後、
船長らの迅速な心肺蘇生にもかかわらず男性は死亡した。警察による司法解剖の結果、船長
の過失となる証拠は発見されず、溺死した男性の持病(心疾患)が主な死亡原因とされた。
4 月25 日 [沿岸警備隊員の暴行容疑] ベリーズ郡レモナル村出身の沿岸警備隊の男性(29
歳)が暴行容疑で起訴されたが保釈金1,000 BZDによって保釈された。事件は昨年の 10月
14 日にベリーズシティのナイトクラブで発生しており、容疑者の男性がダブルヘッド・キ
ャベツ社に勤務する整備士の男性に店内で暴行した容疑で 4 月 15 日に逮捕、起訴された。
なお、容疑者の男性は法廷にて無罪を主張している。
4 月27 日[住宅火災で男児が死亡] 午前 11 時頃、ベリーズシティにおいて住宅火災が発
生し、この建物に住んでいた母親が重傷を負い、2歳の男児 1名が死亡した。火災は前日の
金曜日の朝に発生し、 母親と男児は燃えさかる建物から逃げる際に重度の火傷を負った。 母
親は現在、カール・ホイスナー記念病院の集中治療室で治療を受けており、男児は小児集中
治療室での懸命な治療の末、金曜日の夕方に死亡が確認された。 出火原因について警察は、
事件・事故の両面から捜査を行っている。

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