【今回の内容】
●夏季の自然災害に関する安全対策
●「水」にまつわる事故にご注意ください
●野生動物等と接する際の注意事項
【本文】
●夏季の自然災害に関する安全対策
これから当地は本格的な夏季を迎えます。この季節は、雷雨や雹(ひょう)が突然襲来したり、それに伴う鉄砲水、または、竜巻や山火事等の様々な自然災害が発生するリスクがあります。
なお、ニューメキシコ州では死亡者の出る大規模な山火事が発生しており、同州政府は非常事態宣言が発令しました。火災発生地付近に居住・滞在されている方は、引き続き今後の情報に注意していただくとともに、現地当局からの避難指示が発出された場合には、速やかに避難し、身の安全を図ってください。
自然災害の被害にできるだけ遭わないようにするためには、日頃からテレビ、インターネット及びSNS等で気象情報等を確認することにより危険を事前に察知し、少しでも不安がある場合にはその危険を回避するための行動を取ることが重要です。
下記URLからFEMA(米国連邦緊急事態管理庁)アプリをダウンロードして、地域を設定するとその地域のリアルタイムアラートを受信できますので、皆様の安全対策のためにこのアプリのご利用をご検討ください。
◎ご参考(FEMA(米国連邦緊急事態管理庁))
また、当館作成の「安全の手引き」には、全般的な災害に対する備蓄品に関することやそれぞれの災害の特徴と注意点を記載しています。下記URLから「安全の手引き」をご参照いただき、事前の安全対策に努めるようお願いいたします。
◎ご参考(在デンバー日本国総領事館「安全の手引き」)
https://www.denver.us.emb-japan.go.jp/files/100529223.pdf
●「水」にまつわる事故にご注意ください
夏季のレジャーシーズンを迎え、水辺(湖、河川等)やプールにお出かけになる機会も増えるかと思います。
夏季は紫外線を多く浴び、汗をかくことで体内の水分が奪われます。その状態で飲酒をすると体内のアルコール血中濃度が上昇し、普段よりも酔いやすくなります。酔った状態では判断力が鈍るだけでなく、水中では疲れやすくなる等、身体にも影響を及ぼします。飲酒が原因の「水」にまつわる事故が多く発生していますので、飲酒しての遊泳等は控えましょう。
また、小さな子供(乳幼児)の水遊び(ビニールプール等)にも注意が必要です。小さな子供が溺れた場合、一定の年齢層以上とは違い、「バシャバシャ」と音をたてたり、「助けて」と声を出さずに溺れてしまいます。お子様が目の届く範囲にいるからと安心してスマートホンの操作に気を取られてしまったり、居眠りしてしまったりすると、万が一溺れたときに気付くことができません。保護者の方はお子様から目を離さないように十分ご注意ください。
●野生動物と接する際の注意事項
自然豊かな場所にお出かけになる際には、野生動物に遭遇する機会がありますが、興味本位で近づいたり、動物を背景に自撮りをすることには危険が伴いますので、十分ご注意ください。
当館管轄区域(コロラド州、ニューメキシコ州、ユタ州、ワイオミング州)内では、今年に入ってから、ヘラジカ(Elk)に襲われて負傷する事故が少なくとも3件発生しています。ヘラジカは晩春から初夏にかけて出産シーズンを迎え、生まれたばかりの子どもを守ろうと、周囲に対してとても敏感になると言われています。発生した事故の中には50メートル以上も離れた場所から突進された事例もあり、一定の距離があったとしても注意が必要です。更に、ヘラジカは特に犬に対して攻撃的になる傾向があると言われていることから、犬を連れている方は必ずリードに繋ぐようにしましょう。
また、野生動物に食べ物を与えると、動物が人に慣れてしまい、それにより後々、人的・物的被害を引き起こす可能性を助長することになるので控えましょう。
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