【スウェーデン】国内の治安状況について

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●スウェーデンでは、例年8月から10月にかけて多くの窃盗・強盗事件が発生していますので、注意してください。
●スウェーデンにおけるテロ脅威レベルは、昨年以降5段階中の4段階目(高い)とされ、リスクが高くなっています。
●事件・事故に巻き込まれないよう、引き続き、治安や安全対策に関する情報収集に努めつつ、安全に一層の注意を払ってください。

1 スウェーデンでは、日本と比べて多くの窃盗・強盗事件が発生しています(例えば、昨年のストックホルム県における発生割合(人口比)は、東京の約8.8倍でした)。特に例年8月から10月にかけて多くの事件が発生しています。

※今年日本人が被害者となった例
○ 空港のカフェで休憩中、座っている椅子の背もたれに鞄を掛けていたところ、気付くとなくなっていた。
○ ストックホルム市内のコンビニで買い物中、パスポートがなくなっていた(空港でも同様の事案が発生)。

特に、空港やホテルのレストラン、ガムラスタンや博物館等の観光地で観光客を狙った置き引き・スリが多発していますので、荷物は身体から離さない(特に食事中やトイレに行く時)、財布や携帯電話をズボンの後ろポケットに入れないなど、盗難防止に努めてください。
また、近年、都市部近郊を中心に、ギャング同士の抗争に起因する銃の発砲や爆発事件が頻発しており、一般市民が巻き込まれて亡くなる事案も発生しています。
夏休みなどを利用してスウェーデン国内を旅行する際は、これらの事件に遭ったり巻き込まれたりすることのないよう十分に注意してください。

2 加えて、スウェーデンでは、国内でコーラン焼却集会が多数行われたことなどを契機に、イスラム過激主義からの関心が高まり、昨年8月以降、スウェーデンにおけるテロ脅威レベルは5段階中の4段階目(高い)に引き上げられています。これは、テロ攻撃の意図と能力を有した活動家が攻撃を実行に移す脅威が高いことを意味します。また、昨年10月以降は、緊張する中東情勢を受けて反イスラエル・反ユダヤ主義のデモ・集会も多く行われているほか、イスラエル大使館に対する発砲事案等も発生しています。

3 上記を踏まえ、スウェーデンに渡航中・渡航予定の方や在留邦人の皆様におかれては、事件や事故に巻き込まれることのないよう、常に身の回りの安全に意識を向けるとともに、報道等を通じた最新の治安情報の収集に努めてください。特に、テロや窃盗犯などの標的となりやすい場所(観光施設やその周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパーマーケット、ナイトクラブ、映画館、公共交通機関等人が多く集まる施設、教会、モスク、シナゴーグ等の宗教関係施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)(※))を訪れる際には、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全の確保に一層努めてください。
(※)イスラム過激組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」は、軍よりも、民間の標的やシナゴーグ・教会等の宗教的な標的を目標とするよう呼びかけています。

4 万が一不測の事態に巻き込まれた場合の対応として、以下の点を参考にしてください。
(1)基本対応
ア 爆発、銃撃の音を聞いたら、その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとり、頑丈なものの陰に隠れる。
イ 周囲を確認し、可能であれば、銃撃音等から離れるよう、速やかに、低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合、出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり、注意が必要。
ウ 爆発は複数回発生する可能性があるため、爆発後に様子を見に行かない。
エ 刃物や鈍器を用いたテロの場合、犯人との距離を取る。周囲にある物を使って攻撃から身を守る。
オ 普段と異なる不審な状況を察知したら、安全を確保のうえ、警察に通報する(112番)。
(2)安全の手引き
当館が作成している「安全の手引き」もご参照ください。
安全の手引き(在スウェーデン日本国大使館)【本年2月更新】

https://www.se.emb-japan.go.jp/nihongo/anzennotebiki.pdf

(3)その他
海外渡航前または外出時には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようお願いします。
海外渡航や在留の際に、緊急事態が発生した場合、外務省からは随時情報を提供いたしますので、「たびレジ」登録や在留届の提出をお願いします。

 
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