◎28日、ベネズエラ大統領選挙が実施され、現職のマドゥーロ大統領の勝利が宣言されました。
◎現在、選挙結果を巡り各地で抗議デモ等が行われており、今後、抗議デモの拡大や治安悪化が懸念されます。
◎不測の事態に巻き込まれないよう、引き続き報道等により最新情報を入手するなどして、自らの安全確保に努めてください。
1 28日、ベネズエラ大統領選挙が実施され、29日未明、全国選挙評議会(CNE)がマドゥーロ大統領の勝利を宣言しました。
2 一方、野党統一候補のエドゥムンド・ゴンサレス候補と野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏は共同会見を行い、選挙プロセスにおけるルールが侵害されたなどとして、選挙結果に対し疑義を表明しています。
3 ゴンサレス候補は、同共同会見において「誰も街頭デモや暴力を呼びかけておらず、ベネズエラ人の和解と平和を求めている」と述べたものの、現在、選挙結果を巡って、カラカス市内とマイケティア国際空港を結ぶ幹線道路や、ペタレ地区等で抗議デモが行われている模様で、一部のデモ参加者が路上に火をつけて道路を閉鎖したり、治安当局に対し投石する映像も流れており、今後、各地で抗議デモの拡大や治安の悪化が懸念されます。
なお、28日夜、パドリーノ国防大臣が記者会見を開催し、選挙当日の状況について、偶発事件の発生はあったものの、基本的には「平和裡に選挙が行われた良い日であった」と発言しましたが、報道等によると、地域によっては投票所付近で暴力行為が確認されており、タチラ州ではバイク集団が発砲し、1名が死亡、並びに負傷者が出る事件が発生しています。
4 ついては、不測の事態に巻き込まれないよう、報道等により最新情報を入手し、以下のような安全対策を心掛け、自らの安全確保に努めてください。
(1)集会やデモ行進が行われている場所には近づかない。集会等に遭遇した場合、速やかにその場から離れる。
(2)集会やデモ行進により交通渋滞が発生する可能性があるので、外出の際は、普段よりも余裕を持った行動を心掛け、周囲の状況に十分注意・警戒する。
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