マニカ州ススンデンガ地区当局によると、児童13名がビルハルツ住血吸虫症に集団感染しました。
(ビルハルツ住血吸虫症とは)
アフリカに広く分布している寄生虫の一種。中間宿主である淡水巻き貝から出た幼虫(セルカリア)が生息している河、湖、沼などにヒトが入り、皮膚から感染する病気です。2~12週間の潜伏期の後に、皮膚症状、発熱、頭痛、筋肉痛などが現れます。やがて、幼虫は成虫へと成長し、血管内で産卵することで、血尿、頻尿、排尿時痛、下痢、腹痛、血便、腎障害、肝硬変、腹水など全身の症状へと進みます。
(日頃の予防対策など)
1 危険地域の淡水には入らないこと。ちなみに、海水や塩素消毒されたプールに住血吸虫類は生息しません。
2 淡水に入ることが避けられない場合には、ゴム長靴、ゴム手袋などを着用すると効果的です。
3 効果が確認されたワクチンや予防薬はありません。
4 ヒトからヒトへの感染はありません。
(治療)
疑わしい症状があれば、すみやかに病院等を受診し、診断と駆虫剤の内服治療を受けて下さい。
これらの地区にお住まいの方及び訪問のご予定のある方は、ご注意のほど、よろしくお願いします。
(参照資料)
1) 国立感染症研究所ホームページ
住血吸虫症とは
2) 厚生労働省検疫所FORTHホームページ
住血吸虫症(Schistosomiasis)
厚生労働省検疫所「FORTH」、海外で健康に過ごすために。
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