・現在、ナイジェリア国内各地において政府に対する抗議行動が行われており、デモ隊と治安部隊との衝突により複数の死傷者が出ています。
・万が一の場合に備え、在留邦人の皆様は、デモ行進、抗議集会等が行われる場所には決して近付くことのないようお願いします。最新情報の入手に努めてください。
1 現在、国内各地において、「End Bad Government in Nigeria」等と題する政府に対する抗議行動が行われています。様々な情報が錯綜している状況ですが、これまでにナイジェリア各地において治安部隊とデモ隊との間で衝突が発生し、警察の発砲等により複数の死傷者が出ている模様です。また、一部地域ではデモ隊が暴徒化して略奪行為に発展しています。国内各地に設置された検問所では、武装した治安部隊が車両検問を行っており、一部道路が封鎖されています。また主要政府施設の周辺においては、軍、警察等の治安部隊が大量配置され、この地域に向かう車両を厳重に検問している状況にあります。本抗議活動により国内線の運行にも影響が出ており、一部路線が運行停止となっています。
2 今後、抗議行動に伴う群衆の更なる暴徒化、破壊行為等への備えが大切となりますところ、在留邦人の皆様におかれては以下の点にご留意ください。
(1)テレビ、新聞等の各種メディア、SNS等を通じてデモ行進や抗議集会に関する最新の情報収集に努めてください。なお、フェイクニュースには注意を払い、内容の真偽についても十分検討してください。
(2)銃声が聞こえた場合は、流れ弾の被害に遭う可能性があるため、異音がした場所には近付かない、在室中なら窓から覗かない、夜間であれば家の明かりを消す等して安全確保を最優先してください。
(3)一部地域において既に略奪行為が発生していることから、戸締りを徹底し、必要により警備員を増員する等の対策を取ってください。
(4)有事の場合に備え、緊急連絡網の確認を徹底してください。インターネットが遮断される可能性も考慮し、無線機や衛星電話による連絡手段の確保を検討してください。
(5)空港の運航状況には常に注意を払い、最新情報の把握に努めてください。
3 参考情報
(1)ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル
緊急事態に備えた最低限必要な安全対策が網羅されています。2017年に初版が発表され、今年3月には新エピソードを追加した増補2版が発表されました。
(2)ナイジェリアの主要メディア
情報収集の参考として、ナイジェリアの主要メディアを紹介します。なお、これらはメディアの一例であり、大使館として特定のメディアを支援したり、他のメディアを排除する意図はありません。また、メディアには政府系や反政府系などの特徴がありますので、一つのメディアに偏らず、複数のメディアから情報を収集するようにしてください。
政府系オンラインニュース
民間オンラインニュース
テレビニュース
Channels TV:
Arise TV:
Africa Independent Television:https://ait.live
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