ベリーズの危険情報を更新しました。
詳細は以下のリンク先をご確認ください。
危険レベル・ポイント
【危険レベル】
●ベリーズシティ
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●ベリーズでは、銃器を使った犯罪が断続的に発生しており、特にベリーズシティ市内南部地域においてギャング組織関連の犯罪が頻発していることから十分注意してください。
詳細
1 概況
(1)ベリーズでは、銃器を使った犯罪が断続的に発生しており、特にベリーズシティにおいて頻発しています。特に同市南部の一部地域ではギャング組織同士の抗争と思われる銃撃事件や殺人事件が頻発し、一般市民や未成年者が巻き込まれるなどのケースもあります。同地域の治安悪化を受け、治安当局は断続的に非常事態宣言を発令しています。しかし、これまで同宣言が解除されると再び犯罪が増加するなど、依然として治安の改善はみられません。
(2)ベリーズにおける2023年の殺人事件の発生件数は87件を記録し、人口10万人あたりの殺人による死者数は約22人に上り、これはラテンアメリカ・カリブ海諸国中9番目に高く、日本の数値に比べても高い数値となっています。殺人事件及び強盗事件等の主要犯罪の約半数がベリーズシティ市内で発生しており、ベリーズシティの治安悪化は常態化しています。2022年と比較すると2023年の殺人事件は減少しましたが、依然としてギャング組織間の抗争は続いており、強盗や侵入窃盗事件等は増加傾向にあり、主要犯罪発生件数は前年に比べ52件増加しました。
(3)2019年2月7日には、ベリーズシティ市内北部で日本人が強盗被害に遭い、拳銃で殺害される事件が発生するなど、従来比較的安全とされてきた地域においても十分注意が必要です。
2 地域情勢
ベリーズシティ
レベル1:十分注意してください。(継続)
ベリーズシティはベリーズの経済・商業の中心地ですが、武器や麻薬の密輸に絡むギャング組織が複数存在すると指摘されており、利権をめぐり組織間抗争が後を絶ちません。
これまで、治安の問題があるとされている地域は、ベリーズシティ市内を二分するベリーズ川の南側でしたが、治安当局による同地域の取締り強化の結果、従来は比較的安全とされてきたベリーズ川の北側においても殺人事件や強盗事件等の凶悪事件が発生するようになりました。なお、ベリーズシティにおける2023年の殺人事件は57件です。人口10万人あたりの発生件数を日本と比較した場合、日本が0.7件なのに対してベリーズは約64倍の45件と、高い数値となっています。観光客や富裕層を狙った窃盗事件等も起きており、ベリーズシティ全域において十分な注意が必要です。
また、薬物取引とともに違法銃器の蔓延が指摘されており、銃器等を使用した殺人事件や強盗事件が発生しています。
ベリーズシティ市内南部の一部地域については、急激な治安悪化を受け、2023年8月に治安に関する非常事態宣言が発令されました。同宣言は同年9月に解除となりましたが、解除後もベリーズシティにおける殺人事件、強盗事件は依然として増加傾向にあります。
そのため、ベリーズシティへの渡航滞在にあたっては危険を避けるため十分な注意が必要です。報道等により最新の情報の入手に努め、危険を避けるよう心掛けてください。
3 渡航・滞在に当たっての注意
滞在中は、上記情勢及び下記事項に留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在ベリーズ日本国大使館、現地関係機関及び報道等から最新情報を入手するよう努めてください。ベリーズシティにおける取締りが強化される一方で、ギャング組織に関連した事件が地方でも増加傾向にあると指摘されており、ベリーズシティ以外の地域でも、同様に身の安全を確保することを十分心掛けてください。
(1)ベリーズでは、外国人や観光客を対象とした凶悪事件の発生は、近隣諸国と比べれば比較的少ないとされていますが、ベリーズシティを中心にギャング組織が複数存在すると指摘されています。不用意に市内南部地域に立ち入ると不測の事態に巻き込まれる危険性がありますので、これらの地域や群衆が集まる地域には近づかないよう十分注意してください。
(2)ベリーズは、南米地域から北米方面への大規模麻薬カルテル等の密輸中継ルートになっていることが指摘されています。ベリーズシティを中心に、観光地においても、薬物や銃器取引に起因する犯罪組織間の抗争も発生していますので、十分注意してください。
ベリーズでも日本と同様、麻薬の所持・売買・密輸・使用等は厳重に処罰されます。これらの取引をもちかけられた場合は、はっきりと断ってください。また、バッグ等を他人に貸した際、知らないうちに麻薬を中に入れられているケースや、中身を偽って日本に運ぶよう依頼するケースも見受けられますので、自分のバッグ等への荷詰めは必ず自分自身で行うとともに、他人から不用意に荷物を預かることのないようにしてください。(詳細は、安全対策基礎データで確認してください。
(3)これまでに、ベリーズにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、テロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所を標的としたテロが世界各地で頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、常に注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。詳細は、
を参照してください。
(4) 件数は多くないとはいえ、外国人をターゲットとした誘拐(拉致)事件も発生していることに留意し、滞在する場合は、「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の3原則を守り、日頃より最新の誘拐事件情報を継続的に入手するよう努めてください。
詳細は、
を参照してください。
(5)クレジットカード、デビットカードのスキミング被害等の詐欺事件が発生しています。見知らぬ人物からの親切を安易に信用せず、慎重に行動することが必要です。また、貴重品は肌身離さず所持すること、夜間の外出を控えることなどの防犯対策を講じる必要があります。
(6)日頃からベリーズの治安状況に注意し、テレビやラジオ、SNS等からの情報収集に努めてください。さらに、混乱が起きた場合の基本行動についても常に検討してください。過去の事例から、危険の兆候が高まると、給油所や食料品店等に長蛇の列ができやすいので、普段から食料や飲料水の備蓄を心掛け、自家用車の給油は頻繁に行うようお勧めします。
4 近隣の中南米カリブ海諸国についても、別途「危険情報」が日本国外務省の海外安全ホームページに掲載されていますので留意してください。
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