危険レベル・ポイント
●ブルキナファソとの国境地帯並びにトーゴ及びコートジボワールとの一部国境地帯
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●アッパー・イースト州(ブルキナファソ及びトーゴとの国境地帯を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ)
●上記を除く地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●ガーナの近隣国においてイスラム過激派組織によるテロ事件が頻発しており、ブルキナファソとの国境地帯並びにトーゴ及びコートジボワールとの一部の国境地帯にもテロの脅威が広がりつつありますので、危険レベル2を継続します。
●北部の一部の州において、部族間の対立が激化しており、銃器を使用した衝突で死傷者が出ています。特に、2023年12月、アッパー・イースト州バウクで発生した民族グループによる対立が州都ボルガタンガにも飛び火しました。関係グループはそれぞれ特定の政党を支持しており、2024年12月に予定されている大統領・議会選挙に向けて治安が悪化する可能性があります。
●首都アクラやクマシ等の都市部では、経済状況の悪化に伴い、強盗や窃盗事件等が頻発しており、引き続き注意が必要です。なお、2019 年には外国人の誘拐事件が発生しています。
詳細
(1)ガーナの近隣国においてイスラム過激派組織によるテロ事件が頻発しており、特に隣国のブルキナファソでは治安情勢が急激に悪化しているところ、ブルキナファソとの国境地帯並びにトーゴ及びコートジボワールとの一部国境地帯にもテロの脅威が広がっています。また、ガーナ政府はイスラム過激派組織が活動するマリを含む複数国に軍を派遣していた経緯があるところ、各国のイスラム過激派組織・国際テロ組織による報復の標的となる可能性は排除できません。ガーナのテロに関する情報の詳細については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_096.html )も併せてご参照ください。
(2)ノーザン州とその周辺の州では、首長権を巡る対立や部族間・政党支持者間の対立による銃器を使用した衝突で死傷者が発生しており、一部の地域では夜間外出禁止令が発出されています。加えて、物価高などの経済状況が国民生活を圧迫し、国民の不満が高まっているとみられることから、些細な事件をきっかけに大きな衝突や混乱が発生する可能性があります。
特に、2023年12月、アッパー・イースト州バウクで発生した民族グループ対立が州都ボルガタンガにも飛び火しました。関係グループはそれぞれ特定の政党を支持しており、2024年12月に予定されている大統領・議会選挙に向けて治安情勢が悪化する可能性は排除できません。
(3)首都アクラやクマシ等の都市部では、外国人に対する強盗、器物破損、住居侵入、詐欺及び襲撃事案などが頻繁に発生しているほか、過去に外国人の誘拐事件も発生しています。また、夜間の幹線道路では、武装強盗が発生しています。
(4)これまでに、ガーナにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は発生していませんが、上記のとおり、近隣国においてイスラム過激派によるテロ事件が頻発しており、ガーナ国内でもテロ等が発生する可能性は否定できません。
このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
2 地域別情勢
(1)ブルキナファソとの国境地帯並びにトーゴ及びコートジボワールとの一部国境地帯
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
隣国のブルキナファソでは、イスラム過激派武装集団によるテロ事件が多発し、治安情勢が急激に悪化しています。また、ガーナとの国境付近(ブルキナファソ側)でもテロ事件が発生していること、ガーナとの国境管理が万全であると言い切れないことから、テロリストがガーナ側に侵入している可能性は排除できません。
つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。
(2)アッパー・イースト州(ブルキナファソ及びトーゴとの国境地帯を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ)
2023年12月、アッパー・イースト州バウクで発生した民族グループ対立が州都ボルガタンガにも飛び火しています。関係グループはそれぞれ特定政党を支持しており、2024年12月に予定されている大統領・議会選挙に向けて治安情勢が悪化する可能性があるため、同州の危険レベルを1から2に引き上げます。
つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。
(3)上記を除くその他地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
ノーザン州、ノース・イースト州、サバンナ州、ボノ州及びオティ州では、首長権をめぐる対立や部族間・政党支持者間の対立による銃器を使用した衝突で死傷者が発生しており、一部の地域では夜間外出禁止令が発出されています。加えて、物価高などの経済状況が国民生活を圧迫し、国民の不満が高まっていることから、些細な事件をきっかけに大きな衝突や混乱が発生する可能性があります。
首都アクラを含め各地において、外国人に対する強盗、強盗未遂、器物破損、住居侵入、詐欺及び襲撃事案などが多く発生しており、第二の都市クマシでは、2019年に外国人の誘拐事件が2件発生しています。また、アクラとテマ間のハイウェイなど幹線道路でも武装強盗が発生しています。
【夜間外出禁止令地域】
ビンビラ、パティンガ及びサボバ(ノーザン州)、ボルガタンガ及びバウク(アッパー・イースト州)、ブンクプルグ及びチュレポニ(ノース・イースト州)、ボマー(アハフォ州)、ジャマン南自治体(ボノ州)アラヴァニョ、ンコニャ及びンクワンタ(オティ州)
つきましては、これら地域へ渡航・滞在を予定している方は、在ガーナ日本国大使館、現地関係機関、報道等から最新情報の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
(1)ガーナへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、安全対策基礎データも併せて参照してください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_096.html )また、ガーナのテロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_096.html )もご参照ください。
(2)滞在中は、十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、渡航に際しては、日本国外務省、在ガーナ日本国大使館、現地関係機関、報道等より最新の情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在ガーナ日本国大使館に連絡してください。
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