【パナマ】危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●ダリエン県及びエンベラ自治区の各中部・南部地域、並びにクナ・ヤラ自治区の南部地域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●チリキ県ダビ市、西パナマ県ラ・チョレーラ市、同アライハン市、パナマ県パナマ市、同サン・ミゲリート市及びコロン県コロン市
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ダリエン県及びエンベラ自治区の各中部・南部地域、並びにクナ・ヤラ自治区の南部地域は、治安当局の監視が十分及ばない密林地帯であり、麻薬密売や人身取引等の犯罪が発生しています。また、近年はダリエン地峡を越えてコロンビアから入国する不法移民の増加に伴い、不法移民が関係する犯罪が急増しています。
●加えて、これら地域は、道路などのインフラが未整備で基本的に車両での通行ができず、緊急時の対応が困難であり、相当な危険が存在するため、危険レベル3を発出しています。

詳細

1 概況
(1) 南米から北米及び欧州に向けた麻薬密輸ルート上に位置するパナマでは、麻薬に関連する犯罪が多発しています。また、コロンビアとの国境地域では、不法移民が関係する犯罪が急増しているほか、麻薬密売や人身取引等を目的とした犯罪組織が活動しており、犯罪に巻き込まれる可能性があります。

(2) パナマでは、主に若者で構成する凶悪犯罪集団(パンディージャス)が、麻薬組織と密接な関係を持ちながら、麻薬取引や銃器の拡散等を行っています。また、麻薬取引を巡る麻薬組織間の抗争を背景として、時間・場所に関係なく銃撃・殺人事件が発生する危険性があります。こうした組織を撲滅するため、パナマ治安当局は様々な対策を施していますが、凶悪犯罪は絶えず発生しています。

(3) これまでにパナマにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所を標的としたテロが世界各地で頻発しており、常に注意が必要です。また、1992年に日本人を標的とした身代金目的誘拐殺人事件が1件発生しており、それ以降は確認されていませんが、現在でも外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。

2 地域別情勢
(1) ダリエン県及びエンベラ自治区の各中部・南部地域、並びにクナ・ヤラ自治区の南部地域地域
レベル3:渡航はやめてください。(渡航中止勧告)(継続)

これら地域は、治安当局の監視が及ばない密林地帯であり、犯罪組織による麻薬密売や人身取引等の犯罪が発生しています。近年はダリエン地峡を越えてコロンビアから入国する不法移民の増加に伴い、不法移民が関係する犯罪が急増しています。パナマ治安省に属する国境警備隊(SENAFRONT)は、コロンビアの治安・軍関係者と共に同地域に二国間管理所を設置して警備・監視に当たるなど、コロンビアの麻薬・テロ組織の脅威や情勢による変化に柔軟に対応すべく努めていますが、266kmに及ぶ密林の国境地域全てを監視することは難しく、治安当局が把握できていない犯罪が多数存在しているのが実情です。
また、米国から北・中米を縦断する道路であるパン・アメリカハイウェイは、ダリエン県ヤビサ地区で終点となり、これより東部のコロンビア国境地域は、基本的に車両移動できないなどインフラが未整備であるため緊急時の対応が困難であり、相当な危険が存在しています。

つきましては、これら地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

(2) チリキ県ダビ市、西パナマ県ラ・チョレーラ市、同アライハン市、パナマ県パナマ市、同サン・ミゲリート市及びコロン県コロン市
レベル1:十分注意してください。(継続)

ア チリキ県ダビ市、西パナマ県ラ・チョレーラ市及び同アライハン市は、パンディージャスによる犯罪等により、凶悪犯罪の発生傾向が強い状態にあります。チリキ県は、パナマ県、コロン県、西パナマ県に次いでパンディージャスが多く、その大部分がダビ市で活動しています。西パナマ県は、パナマ県、コロン県に次いで殺人事件の認知件数が多く、ラ・チョレーラ市やアライハン市などの地域では、パンディージャス間の対立抗争が突如発生することがあり、流れ弾の被害に遭う可能性がありますので、事前に情報収集する等をして行動する必要があります。
イ 犯罪総件数の過半数がパナマ県内で発生しており、その多くが人口密度の高いパナマ市内に集中しています。特に注意を要する地域は、パナマ市エル・チョリージョ地区、サンタ・アナ地区、カリドニア地区、クルンドゥ地区です。これらの地域では、拳銃を使用した殺人・強盗事件等の凶悪事件が多発しています。とりわけ、パナマ市内の観光名所カスコ・アンティグオに近接するエル・チョリージョ地区及びサンタ・アナ地区には、麻薬組織とつながりのあるパンディージャスが多く存在し、対立抗争を繰り広げています。なお、日本人旅行者が被害に遭った犯罪の多くは、カスコ・アンティグオ周辺に所在する特別注意エリア
https://www.panama.emb-japan.go.jp/files/100223077.pdf )で発生しています。加えて、比較的安全と言われているパナマ市の新市街においても、集住する富裕層を狙った強盗・窃盗事件が発生しているほか、時間や場所に関係なく拳銃を使った殺人事件が発生しています。
ウ サン・ミゲリート市(パナマ市に隣接)及びコロン市も注意が必要な地域であり、2024年に入り、コロン市を含むコロン県全域及びサン・ミゲリート市において、未成年者(18歳未満)に対する夜間外出禁止令が発令されています。コロン市の場合、過去にはスラム化した中心街において、路上を歩く日本人旅行者がパンディージャスに取り囲まれ、凶器を使用した強盗に遭う事件も発生しています。

つきましては、これらの地域へは、昼夜を問わず徒歩で立ち入らないようにするとともに、状況に応じて適切な安全対策を講じるよう十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意
滞在中は下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在パナマ日本国大使館及び現地関係機関等より最新の情報を入手するよう努めてください。
(1) 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
パナマに3か月以上滞在される方は、在パナマ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在パナマ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(2) 多額の現金や貴重品は携行せず、「ながらスマホ」や支払時に財布や紙幣の束を見せるなど他人の目を引くような行動は取らないよう気を付けてください。特に、ATMでの現金引出しの際は周囲の状況を良く確認し、人通りの少ない場所でのATMの利用を控えるなど十分注意が必要です。

(3) タクシー運転手または乗り合い乗客を装った者が、乗客を拳銃等で脅して金品を強奪する事件が発生しています。見知らぬ人との相乗りは避け、昼夜を問わず流しや待合タクシーの利用は控えてください。タクシーを利用する場合は、配車アプリ等を利用してください。

(4) 犯罪に巻き込まれた場合、通常、犯人側はけん銃や刃物等の武器を所持していますので、身の安全を第一に考え、決して犯人に抵抗しないでください。

(5) 観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等はテロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。 誘拐の被害を未然に防ぐため、「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の安全のための三原則を念頭に、日常における予防を忘れないでください。通勤時間や経路を常に変更したり、外出や帰宅時に、周囲に不審者や不審車両が見当たらないかチェックする等、注意が必要です。万一拘束された場合には、犯人の指示に従い、むやみに抵抗しないことが肝要です。誘拐対策の詳細は「海外における脅迫・誘拐対策Q&A」(https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html)を参照してください。
テロはどこでも起こり得ること、日本人もテロ・誘拐の標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等から最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
詳細は、パナマの「テロ・誘拐情勢」も、あわせてご確認ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_256.html)

 
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治安情報中南米パナマ
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