【アイスランド】南西部における火山噴火(7回目)

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2024年11月20日23時14分、アイスランド南西部のグリンダビークから北へ3~4キロほど離れた地点(Stora-Skogfell山とSylingarfell山の間)で噴火が発生しました(前回噴火地点とほぼ同じ場所)。今回の噴火は昨年末に始まった一連の噴火活動において7回目の噴火となります。
今回の噴火を踏まえ、アイスランド国民保護・危機管理局は危険レベルを三段階中最も高い「緊急レベル」に引き上げています。

関係当局が噴火の規模や被害について調査中であり、噴火の規模は前回噴火時(今年8月下旬)と比べて小さく、既に活動はピークを越えたものと思われるとのことですが、今後もしばらくは噴火活動が続く可能性があります。
現時点で人的被害は確認されていませんが、近隣にあるグリンダビークの街や温泉施設ブルーラグーン、スヴァルツエンギ地熱発電所などは避難措置がとられており、これらの場所や施設は現在閉鎖されています(ブルーラグーンは本日(11月21日)の営業を見合わせています)。また、火山性ガスが噴火地点から南にあるグリンダビーク方向に流れていることが観測されています。

現在、当局によって噴火地点付近への立ち入りは規制されております。現場付近に近づいたり近隣道路(特にレイキャビクとケプラヴィーク空港間の道路)上に立ち止まって噴火活動を見学するなどの行為は、緊急車両等の活動の妨げになるだけでなく交通事故などを誘発する畏れもあるため、このような行為は控えて下さい。

今回の噴火では、これまでは噴火前に観測されていた火山性微動や地表面の隆起等の噴火の兆候を示す現象が観測されておらず、当局も噴火の兆しはないと評価していた中で突然発生しています。当局は、噴火に至るプロセスが変化した可能性があると指摘しており、今後の噴火の事前予測が難しくなったことも示唆されますので、今後も噴火地点付近への立ち入りは極力避けるとともに、立ち入らなければならない場合は家族や知人への連絡と事前の情報収集を徹底するようにして下さい。

なお、現時点で噴火によるケプラヴィーク国際空港への影響はなく、平常通り運航予定である模様ですが、空港ホームページや航空会社などから最新の運航状況を確認するようにしてください。
状況は刻一刻と変化しておりますので、ご自身でも関係当局や報道等を確認し最新情報の入手に努めてください。

●当館ホームページ:

/itpr_ja/volcano.html

●アイスランド気象庁:

news/a-seismic-swarm-started-north-of-grindavik-last-night

●アイスランド国民保護・危機管理局:
https://www.almannavarnir.is/

●アイスランド捜索・救助隊運営の安全対策ページ:
https://safetravel.is/

●ケプラビーク国際空港:

vik-airport

 
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