【モザンビーク】出血性結膜炎の感染拡大

保健省当局によると、マプト州、イニャンバネ州、ソファラ州、ザンベジア州、ナンプラ州、ニアッサ州、カーボデルガード州において、出血性結膜炎が感染拡大しています。

(出血性結膜炎とは)
ウイルス感染症で、症状は、強い眼の痛み、異物感で始まり、結膜(まぶたの裏を覆って眼球につながる粘膜)の充血や出血を呈します。他に、まぶたが腫れたり、目やに、目のむくみ、目の表面の濁りがでることがあります。感染力がとても強く、主に、患者の眼分泌物が手指や物品を介することで接触感染します。

(日頃の予防対策)
1 一日に何度も石けんと流水で手洗いをする。
2 家族内でも、タオル、枕、その他眼やにや涙で汚れそうな物の共用はできるだけ避ける。
3 感染の疑わしい人との接触を避ける。

(治療)
1 すみやかに病院等を受診し、治療を受けて下さい。根拠のない民間療法を信じ、尿や石けんで眼を洗ったことから感染を悪化させ、視力障害となった症例も報道されています。
2 対処療法と二次感染予防の抗生剤点眼等を適切に行うことで、概ね1週間で完治することが多いです。

(感染した場合に拡げないための注意点)
1 他人との接触を避ける。
2 眼を触ったら、すぐに石けんと流水で手洗いをする。
3 家族内で、タオル、枕、その他眼やにや涙で汚れそうな物の共用は避ける。
4 入浴は最後にする。
因みに、日本の学校保健安全法では、医師により感染のおそれがないと認めるまで出席停止にするよう定められており、職場への出勤もできる限り避けるよう推奨されています。

これらの地区にお住まいの方及び訪問のご予定のある方は、ご注意のほど、よろしくお願いします。

国立感染症研究所ホームページもご参照ください。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/388-ahc-intro.html

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