● 報道等によると、10日、カリ市を含むバジェデルカウカ県及びカウカ県において、警察や軍の施設等に対する爆弾テロ事件が連続して発生し、死傷者が出ています。本日、ペトロ大統領がカリを訪問するため、敵対する違法武装勢力が犯行に及んだとみられています。
● テロ攻撃の対象は、治安機関に対するものと考えられますが、これらの地域において、必要がない限り不用意に警察や軍の施設、治安機関の車両に近づくことのないようにしてください。また、ご自身がいらっしゃる場所の近くで爆発を見たり音を聞いたりしたら、すぐその場所から離れ、安全な場所に避難してください。
● 今後、これらのテロ行為が邦人を対象とするテロに発展しないとも限りません。日頃から緊張感を持って行動し、不審物を見つけた場合には、踏んだり、触ったりせず、速やかにその場から離れてください。
1 10日、カリ市を含むバジェデルカウカ県及びカウカ県において、警察や軍の施設等に対する爆弾テロ事件が合計25件発生し、治安関係者や地元住民7名が死亡し、50名以上が負傷しました。
2 主な発生場所はカリ市、パルミラ市、ブエナベントゥラ市、ミランダ市、モラレス市、トゥルア市、ハムンディ市(いずれもバジェデルカウカ県)、エルボルド市、コリント市、ティンビキ市、トリビオ市、カロト市、モラレス市、ブエノスアイレス市、ビジャリカ市、アルヘリア市、サンタンデルデキリチャオ市(いずれもカウカ県)等であり、バジェデルカウカ県南部やカウカ県北部に集中しています。
3 カリ市内において発生した3件の爆破事件の詳細は以下のとおりです。
ア、メレンデス地区(南部)のCAI(交番)の付近で爆破物を積載したバイクが爆発。死傷者なし。
イ、マヌエラベルトラン地区(東部)のCAI付近で爆破物を積載したバイクが爆発。2名負傷。
ウ、ロスマンゴス警察署(東部)付近で爆発物が爆発。死傷者なし。
4 攻撃の態様については、車爆弾、バイク爆弾、飛しょう弾、ドローンによる爆弾投下により、主に軍や警察施設が狙われており、その巻き添えで住民や民間施設への被害が認められます。
5 本日、ペトロ大統領が国民投票の実施を呼びかける会合に出席するためカリ市を訪問する予定であり、これに呼応して違法武装勢力が一連の爆破行為を行ったとみられています。
6 前述の地域においては、更に爆破事件が発生するおそれがあります。必要がない限り不用意に警察や軍の施設、治安機関の車両に近づくことのないようにしてください。ご自身がいらっしゃる場所の近くで爆発を見たり音を聞いたりしたら、すぐその場所から離れ、安全な場所に避難してください。また、今後、これらの爆破行為が邦人を対象とするテロに発展しないとも限りません。日頃から緊張感を持って行動し、不審物を見つけた場合には、踏んだり触ったりせず、速やかにその場から離れ、可能であれば警察官や警備員等にその旨を報告してください。
