●おたふくかぜの流行がインド各地で発生し、邦人の感染例が複数確認されています。
●予防のため、おたふくかぜワクチン接種、および麻しん、風しん、水ぼうそう各ワクチン接種を検討ください。
1 現在、ケララ州、タミル・ナド州、マハーラーシュトラ州、テランガナ州、アンドラ・プラデシュ州、アルナチャル・プラデシュ州など国内各地でおたふくかぜの流行が報道されています。
2 おたふくかぜは、ムンプスウイルスが飛沫感染か接触感染することで引き起こされる病気で、2〜3週間の潜伏期間後、唾液を作る耳下腺、顎下腺が腫れて痛み、熱が出ます。特効薬はなく、解熱鎮痛薬を使用しつつ、感染拡大を防ぐため外出をひかえ、安静を保つことが必要です。ほとんどの場合1〜2週間で回復しますが、まれに難聴や不妊症などの後遺症が残ることがあります。
感染力が強く、日本もインドもおたふくかぜワクチンは定期接種に入っていないため、過去に感染していない場合、子どもも大人も感染するリスクがあります。
3 予防には、合計2回のワクチン接種がとても大切です。インド国内ではMMR(麻しん・おたふくかぜ・風しん)3種混合ワクチンが利用可能ですので、接種に関して、現地医療機関を受診してご相談ください。
日本からインド旅行や出張を予定されている方は、「海外渡航のためのワクチン」に加えて、おたふくかぜワクチン接種に関して、母子手帳やワクチン接種記録帳を持参のうえ、旅行前にかかりつけやトラベルクリックでご相談ください。
4 また、この機会に、インド国内各地で感染リスクのある、麻しん、風しん、水ぼうそうに関しても、ワクチン接種の必要性を医療機関であわせてご相談ください。
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