【ハイチ】危険情報

【危険レベル】
●全土
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

【ポイント】
●ハイチでは、長引く政情不安に加えて、主に首都圏において、武装集団(ギャング)による暴力行為や政府機関及び主要インフラに対する攻撃が頻発しています。
●また、武装集団(ギャング)が首都圏にある国際空港を襲撃し商用便が欠航しているほか、主要幹線道路や港湾施設を占拠し国内流通を妨害しており、生活インフラの麻痺や機能停止が懸念されています。
●ハイチ全土に危険レベル4(退避勧告)を発出しています。既に滞在されている方は、直ちに同国から退避してください。直ちに退避が困難な場合は、安全に十分注意してください。ハイチへの渡航はどのような目的であれ止めてください。

1 ハイチでは、2021年7月の大統領暗殺事件以降、政情不安が続いています。また、同年8月のハイチ南西部大地震やハリケーンなどの自然災害が発生するなど、社会的混乱が続いています。

2 2022年以降、首都圏を中心に武装集団(ギャング)が支配する地区が拡大しています。最近では、国連が主導して外国から治安維持部隊の受入れを進めていたアンリ首相の退陣を求めるデモやストライキが頻発し、デモ隊と治安部隊との間で銃撃戦に発展するほか、武装集団による政府関係施設等への襲撃、略奪が発生しています。これらの暴力行為は、警察の対応能力が脆弱であることとも相まって、外国国籍者を含む一般市民への無差別な暴力、誘拐、殺人といった事案に発展しています。

3 このような状況に伴い、経済社会活動の停滞、インフレ、慢性的な食糧危機や失業を招いているほか、政治不信、貧富格差、腐敗蔓延、治安悪化による学校閉鎖などに対する不満が貧困層を中心に大きくなっています。

4 さらには、武装集団が首都圏にある港湾施設の機能を妨害しており、燃料、水、食料等の国内物流の停滞が懸念されています。その他にも電気、電信電話通信、飲料水製造、銀行、教育及び小売りなどの各種サービス提供が極めて脆弱になっており、今後、生活インフラの麻痺や機能停止が懸念されています。

5 その他、テロに関する注意事項については、「テロ・誘拐情勢」を確認してください。

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。

 つきましては、ハイチへの渡航はどのような目的であれ止めてください。既に滞在されている方は、直ちに退避してください。直ちに退避が困難な場合は、安全に十分注意してください。

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