2021年8月20日(金)、メキシコ市クアウテモック区において、邦人がタクシーに乗車中、強盗被害に遭いました。
1 事件概要
8月20日(金)午後5時40分頃、邦人出張者が空港から宿泊先に向かうため、タクシーに乗車しクアウテモック区ラ・グニージャ市場付近を進行中、バイクに乗車した二人組が近づいてきて窓ガラスを拳で叩き、運転手に窓を開けるよう強要し、窓を開けさせ、邦人が所持していたバッグを奪い逃走した。被害者に怪我はなかった。(けん銃を所持していたかは不明)
2 注意点
(1)メキシコでのタクシー利用においては、流しのタクシー(リブレ)運転手と犯人が結託し、犯行に及ぶ強盗事件や運転手が犯人となる強盗事件が発生しています。今回のケースでは、被害者が乗車したタクシーが流しのタクシーか不明ですが、所属不明なタクシーを利用することで強盗被害等に遭う可能性は非常に高くなります。そのため、所属が明らかで比較的安全とされているラジオタクシー又は配車アプリ等を利用するよう心掛けてください。また、乗車時にはナンバーや運転手の氏名を必ず確認し、可能であればメモを取る等してください。
(2)信号待ちにおいては、強盗被害に遭うリスクがありますので、乗車時には窓を閉めて、ドアのロックを徹底すると共に、車外から見える場所に荷物を置かないようにしてください。
(3)強盗被害に遭遇した際、犯人を刺激することで、生命・身体に危害を加えられるリスクが高まります。一般的に、無抵抗で金品を差し出した場合、そのリスクは低くなると言われていますので、気持ちを落ち着かせて犯人の指示に従ってください。また、今回のケースのように、緊急用のお金を別に所持することで、被害後の対応も取りやすくなります。
(4)解放されて、身の安全が確保された後には、緊急通報番号「911」へ通報してください(状況にもよりますが、その場で通報することが出来れば、周辺の警察車両に連絡が行き、即応体制が取られることから、事件の早期解決につながる可能性が高まります)。事件後は検察事務所において「被害報告(Denuncia)」をしてください。保険関連の手続きや犯罪被害を原因としたパスポートの再発行にも同報告が必要になります。
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