●コートジボワールの保健当局は、6件のエムポックスへの感染症例が確認されたとしています。
●日頃から感染予防と最新の情報の入手に努めてください。
1 感染状況
(1)現在、コンゴ民主共和国を中心に、エムポックス(サル痘)の流行が確認されており、8月14日、世界保健機関(WHO)が、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言しました。
(2)コートジボワールの保健当局によれば、アビジャン自治区のクマシで1件、ヨプゴンで4件、西部沿岸部タブーで1件と、散発的な個別の感染事例が確認されたそうです。
また、当局からは、8月20日現在、28件の発症例、うち1人が死亡と発表されたとの報道もあります。
2 エムポックスの感染経路、症状、予防や対応方法は次のとおりです。ご確認の上、感染予防に努めて下さい。
(1)感染経路
アフリカに生息するリスなどの齧歯類、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触、また、感染した人や動物の体液・血液との接触、患者との至近距離での対面における飛沫などがあります。
(2)症状
潜伏期は通常6~13日(最長3週間)、発熱・頭痛・リンパ節腫脹(顎下、頸部、鼠径部)などの症状が0から5日程度持続し、発熱1~3日後に発疹が出現します。多くの場合、2~4週間持続し自然軽快しますが、小児、患者の健康状態や合併症などにより重症化することがあります。
(3)治療
対症療法が原則で、国内では薬事承認された治療薬はありません。
(4)予防
主な感染対策は接触予防策と飛沫予防策のため、動物との接触や感染が疑われる者との接触を避け、手洗いを行うことが大切です。
(5)対応
熱や頭痛といった初期症状では、マラリア、コロナ、インフルエンザ、風邪などと区別がつきません。感染の恐れがあり症状が出た場合、医療機関を受診することをお勧めします。
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