【ポイント】
1 8月22日、タイ疾病管理局は、アフリカからタイに渡航したヨーロッパ人患者が、エムポックスウイルス(クレード1)のタイ国内で初めての感染が確認された旨発表しました。
2 タイ当局による疾病予防・管理措置の強化措置詳細につきましては、以下のタイ疾病管理局ホームページをご参照ください。
【本文】
(1)今後、タイに到着される方は、どこで乗り継いだかに関係なく、黄熱病の流行国42カ国(注)から出発した場合は、タイヘルスパスデジタルプラットフォームを通じ登録し、国際感染症管理局の職員により、体温チェック、症状の問い合わせ、皮膚の発疹の観察など、感染スクリーニングを受けることが必要となります。
症状がエムポックスと一致する場合、旅行者は隔離され、詳細な病歴のレビューを受け、国際感染症対策検疫施設で臨床検査のためにサンプルを採取した後、バムラスナラドゥラ感染症研究所(BIDI)に紹介されます。(注:黄熱病の流行国:アンゴラ、ベナン、ブルキナ・ファソ、ブルンジ、カメルーン、中央アフリカ、チャド、コンゴ(民)、コンゴ、コートジボワール、赤道ギニア、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、リベリア、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、南スーダン、トーゴ、ウガンダ、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、ギアナ、ガイアナ、パナマ、パラグアイ、ペルー、スリナム、トリニダード・トバゴ、ベネズ
エラ)
(2)今回感染が確認されたヨーロッパ人患者については、タイへの到着に際して濃厚接触した43人に対してモニタリングが実施されましたが、濃厚接触者について、これまでのところ症状は観察されていません(疾病管理局は、21日間モニタリングを実施。接触した人が発熱、発疹、リンパ節の腫れを経験した場合は、直ちに医師の診察を受けることを推奨)。なお、エムポックスは通常、発疹、発熱、頭痛、筋肉痛を発症しますが、ほとんどの患者は咳や鼻水などの呼吸器症状を示さないため、COVID-19やインフルエンザなどの病気よりも感染の可能性が低いと考えられます。エムポックスは主に密接な接触を通じて感染するため、石鹸やアルコールジェルで頻繁に手洗いをし、見知らぬ人との密接な接触を避け、リスやネズミなどの輸入
げっ歯類との接触やアウトブレイクのある地域への入域を避けることが重要な予防策となります。
【参考】
●外務省海外安全ホームページ
・エムポックスに関する注意喚起
・感染症広域情報:エムポックスに関する注意喚起(「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の宣言)
●厚生労働省ホームページ
・エムポックスとは
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