【ポイント】
●ブルガリア全国において、子供を中心に百日咳が流行しています。
●子供は、感染すると重症化する可能性が高いため、ワクチンの接種状況を確認するとともに、各学校等で措置が講じられている場合はこれに従い、感染防止に努めるようにしてください。
【本文】
○今年に入って百日咳の感染者が280人を超えており、昨年同期の感染者数(4人)を大きく上回っていると報じられています。ソフィア市及びブルガリア西部を中心に感染が増加していますが、中部・東部でも感染者が増えつつあり、今後、全国的な感染拡大が懸念されています。また、感染者は子供に多く、キュステンディルでは乳児2人が死亡しています。
○百日咳の症状は風邪に似ていますが、子供(特に生後6か月未満の乳児)が感染すると重症化・長期化する可能性が高まります。飛沫及び接触により感染し、感染力が強いことで知られますが、手洗い、うがい等の基本的な感染予防策のほか、予防接種が有効とされています。
○百日咳ワクチンは、日本では生後数か月の乳児に対する定期接種の対象となる混合ワクチンに含まれていることが多く、ブルガリアでも生後2、3、4か月及び12歳での接種が義務とされています。特にお子様のおられるご家庭では、ワクチン接種状況を改めてご確認いただくことをおすすめします。また、妊娠されている方の接種も推奨されています。ブルガリアでのワクチン接種の詳細については、ご滞在中の地域を管轄する保健検査局(РЗИ)ホームページ等をご参照ください。
○感染者が出た学校等では、感染者を2週間の自宅待機とする、予防接種を受けていない児童を隔離するなどの措置が講じられています。各学校等の方針に従い、感染拡大防止に努めるようにしてください。また、強い咳が続くなどの体調の異変が生じた場合は、直ちに最寄りの医療機関を受診してください。
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