【アイスランド】南西部における火山噴火(9回目)

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2025年7月16日午前4時頃、アイスランド南西部のグリンダヴィク(Grindavik)近郊のスンドゥフヌークスギガル(Sundhnuksgigar)付近で噴火が発生しました。今回の噴火は2023年に始まった一連の噴火活動において9回目の噴火となります。
今回の噴火を踏まえ、アイスランド国民保護・危機管理局は安全情報を三段階中最も高い「緊急レベル」に引き上げています。

現在、当局が噴火の規模や被害の有無を調査中ですが、既に近隣にあるグリンダヴィクの街や温泉施設ブルーラグーン、スヴァルツエンギ地熱発電所などは退避措置がとられ、これらの場所や施設は閉鎖されています。また、当局により噴火地点付近への立ち入りも規制されており周辺の道路も閉鎖されています。現場付近に近づいたり、近隣道路(特にレイキャビクとケプラヴィーク空港間の道路)上に立ち止まって噴火活動を見学するなどの行為は、緊急車両等の活動の妨げになるだけでなく交通事故などを誘発する畏れもあるため、そのような行為は控えて下さい。

なお、現時点で噴火によるケプラヴィーク国際空港への影響はなく、平常通り運航している模様ですが、空港ホームページや航空会社などから最新の運航状況を確認するようにしてください。

また、風向きによっては火山ガスによる被害が発生する可能性があり、現時点ではレイキャネス半島西部に火山ガスが到達する可能性が予測されています。火山ガスには主に二酸化硫黄や二酸化炭素が含まれており、喉の痛み、咳、呼吸困難、目の痛みなどが発生することがありますのでご注意ください。

被害の状況や交通機関及び各施設への影響は、噴火の状況により刻一刻と変化していくことが予想されますので、関係当局や報道等をこまめに確認し、最新情報の入手に努めてください。

●当館ホームページ:

/itpr_ja/volcano.html

●アイスランド気象庁:

news/a-seismic-swarm-started-north-of-grindavik-last-night

●アイスランド国民保護・危機管理局:
https://www.almannavarnir.is/

●アイスランド捜索・救助隊運営の安全対策ページ:
https://safetravel.is/

●ケプラビーク国際空港:

vik-airport