〇サモア保健省は今年4月17日(木)にデング熱の流行を宣言しており、同宣言は現在も有効です。
○サモア国内では今年1月から合計945件のデング熱患者が確認されており、そのうち6月30日から7月6日の1週間においては、237件確認されています。
〇デング熱に予防接種や予防薬はなく、蚊に刺されないことが最善の予防方法なことから、蚊に刺されないよう予防措置に努めてください。
1 サモア保健省は4月17日(木)にデング熱の流行を宣言しており、同宣言は引き続き有効です。サモア国内では今年1月から合計945件のデング熱患者が確認されており、そのうち6月30日から7月6日の1週間においては、新たに237件確認されています。
感染のほとんどはウポル島都市部及び北西部で報告されており、患者のほとんどは症状の改善が確認されていますが、重症化の危険性もあることからサモア保健省は警戒を呼びかけています。
2 デング熱に予防接種や予防薬はなく、蚊に刺されないことが最善の予防方法です。病状としては、2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、およそ2-4割の人に38~40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。一般的には軽症ですみますが、場合によっては重症のデング出血熱と呼ばれる病態となり、死に至ることもあるため、注意が必要です。
3 つきましては、以下の点を参考に、蚊に刺されないよう予防措置に努めてください。また、急激な発熱(38~40度)、頭痛、関節痛など、デング熱が疑われる症状が発生した場合には、早期に医療機関に受診をお勧め致します。
○外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし,肌の露出した部分には虫除けスプレー等を2~3時間おきに塗布する。
○室内においても,電気蚊取り器,蚊取り線香や殺虫剤,蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
○規則正しい生活と十分な睡眠,栄養をとることで抵抗力をつける。
○突然の高熱や頭痛,関節痛や筋肉痛,発疹等が現れた場合には,デング熱を疑って,直ちに専門医師の診断を受ける。
○なお,蚊の繁殖を防ぐために,タイヤ,バケツ,おもちゃ,ペットの餌皿等を屋外放置しない,植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。
