邦人旅行者がブエノスアイレス市内のタクシーを利用した際、目的地到着後に降車し、トランクに預けていた自身のリュックサックを取り出そうと車両後方へ向かったところ、同タクシーが突然発進し、そのまま当該リュックサックとともに走り去るという盗難被害に遭いました。タクシーを利用する際は、携行品のみならず、預け荷物にも目配せし、常に運転手の動向に十分お気を付け下さい。
邦人が被害者となる事件が発生したところ、以下のとおりお知らせします。
1 事件の概要
(1)日時
2024年5月13日(月)
(2)場所
ブエノスアイレス市レティーロ駅バスターミナル
(3)被害者及び被害内訳
被害者:邦人女性(旅行者)
被害内訳:リュックサック1個(iPad、カメラ、現金(日本円・米ドル)、クレジットカード、日用品等)、被害者にケガはなし。
(4)被害の状況
被害者は、宿泊していたホステルでタクシーを手配し、レティーロ駅バスターミナルに向かった。目的地に到着し、車内で支払いを済ませた後に降車し、トランクに預けていた自身のリュックサックを取り出そうと車両後方へ向かったところ、同タクシーが突然発進し、そのまま当該リュックサックとともに走り去った。
被害者は、この件を宿泊場所のホステルに通報し、ホステルからタクシー会社を通じて当該運転手に確認を行ったが、被害者を乗せた覚えはないと頑なに否認された。
2 防犯対策
(1)ブエノスアイレス市内で営業するタクシーについては、外国人や旅行客等が少なからず被害に遭っており、ラジオタクシーか個人タクシーかに関わらず注意が必要です。
今回のように、ホステルを通じてタクシーを手配した場合でも、荷物の持ち去りを企図する運転手に遭遇してしまうこともあれば、ホステルとタクシー運転手が結託して荷物を盗もうとする場合もあることを念頭に置いて行動しなければなりません。
現在は、運転手の個人情報、評価、目的地までの経路、乗車料金等が予め確認できる配車アプリが複数利用可能となっていますので、それらを利用することも盗難のリスク回避には効果的です。
(2)また、タクシーのトランクに荷物を預けた際は、運転手が先に降車したことを確認してから自身も降車する、トランクから荷物を取り出した後に乗車料金の精算を行うといったような、自身の荷物を守るための対策をとることが大切です。
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