【ブラジル】サンパウロ市内における公共バスに対する投石・破壊行為の発生

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【ポイント】
7月18日、サンパウロ州(市内)および周辺地域において、公共バスに対する投石・破壊等の襲撃事案が多発している旨当地ニュースが報じています。公共バスを使用する際には十分注意してください。

1 発生期間
6月初旬から現在に至るまで

2 被害件数
サンパウロ都市圏27市で約800件のバス襲撃事件
(うちサンパウロ市内で466台が破壊)

3 被害の状況
破壊行為の多くは、バスの窓ガラスへの投石であり、車両損壊に加えて乗客がガラス片で負傷するなどの人的被害も発生しています。また、バスの損傷により一時的に運行を停止し、通勤・通学等に影響がでています。

4 発生エリア及び時間帯
主な被害は、サンパウロ市南部及び西部の路線に集中しており、特定の時間帯に限定されることなく、日中から夜間まで広範囲かつ断続的に発生しています。

5 捜査状況・背景
サンパウロ州警察の捜査によれば、事件の背景には交通事業に関わる労働組合の対立があるとされ、ライバル企業への圧力として組織的な破壊行為が行われている可能性が指摘されています。さらに、犯罪組織(PCC)やSNS投稿の模倣行為との関連も捜査線上に浮上しており、複数の要因が重なっているとみられています。