【タイ】カンボジア国境付近における軍事衝突に伴う注意喚起について(第五報)

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1 本年5月28日、カンボジア・タイ国境付近において、両軍による軍事衝突が発生して以降、同国境付近では緊張状態が続いていましたが、7月24日、両軍の間での本格的な戦闘が発生しました。
2 同国境に近い地域では、今後も不測の事態が発生する可能性が否定できないことから、複数の情報源から最新の情報を入手して、同国境に近い地域には近づかないようにするなど、十分な安全対策を講じてください。

1 報道によれば、7月24日に、カンボジア側からタイ側に多連装ロケット弾(BM-21)による攻撃が行われ、シーサケット県及びスリン県において民間人を含む死傷者が出ており、また、タイ側からカンボジア側の軍事拠点に対し、戦闘機(F-16)による攻撃が行われました。23日以前のように偶発的事案が散発する状況よりも事態は悪化しており、両軍による兵器を用いた本格的攻撃が行われています。さらに大規模な戦闘に発展するおそれも排除されません。

2 報道によれば、7月24日16時の時点で市民10名、兵士1名が死亡したとの情報があり、攻撃を受けた地域は国境線より20キロメートル以上離れているところもあるなど、軍事施設のみならず民家、ガソリンスタンド、病院なども被害を受けていますので、ある程度国境線から離れた地域も安全とは言えません。ついては、国境線付近のみならず、国境に近い地域に滞在している方は避難を検討するとともに、それ以外の方も同国境付近の地域には近づかないようにするなど、十分な安全対策を講じてください。当局による避難の指示や誘導が行われている場合にはそれに従ってください。

3 両国国境に近い地域では、今後も不測の事態が発生する可能性が否定できないことから、複数の情報源から最新の情報を入手して、それらの地域には近づかないようにするなど、十分な安全対策を講じてください。

4 タイ当局からは、軍事作戦を撮影しないよう呼びかけが行われています。このような軍事作戦に関する統制が今後も継続・強化される可能性がありますので、安易に写真撮影したり、SNSに投稿することのないよう、慎重な行動を心掛けてください。