【広域情報】カンボジア・タイ国境における両軍の衝突

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【ポイント】
●7月24日、カンボジア・タイ国境付近(カンボジア側:ウドーミエンチェイ州、プレアビヒア州、タイ側:シーサケート県、スリン県、ブリラム県、ウボンラチャタニ県)において、両国軍による本格的な攻撃が発生した模様です。
●上記の国境線付近だけでなく、両国の国境に近い地域に滞在している方は、避難を検討するとともに、当局による避難の指示や誘導があれば、当局に従ってください。
●両国の国境に近い地域では、今後も不測の事態が発生する可能性が否定できないことから、複数の情報源から最新の情報を入手し、同国境に近い地域には近づかない等の十分な安全対策を講じてください。
●軍事行為や軍事関連施設等は撮影しないでください。

(内容)
1 本年5月28日に、カンボジア・タイ国境付近(カンボジア側:プレアビヒア州、タイ側:ウボンラチャタニ県)において、両軍による軍事衝突が発生して以降、両国国境付近で緊張状態が続いていましたが、報道によれば、7月24日、同国境付近(カンボジア側:ウドーミエンチェイ州、プレアビヒア州、タイ側:シーサケート県、スリン県、ブリラム県、ウボンラチャタニ県)において、両軍による本格的な攻撃が発生した模様です。

2 タイ側報道によれば、7月24日、カンボジア側からタイ側に多連装ロケット弾による攻撃が行われ、民間人を含む死傷者が出た模様です。また、タイ側からカンボジア側の軍事拠点に戦闘機による攻撃が行われ、カンボジアでも被害が発生した旨の報道もあります。7月23日以前の偶発的事案が散発する状況から、両軍による兵器を用いた本格的な攻撃が発生する事態となっており、さらに大規模な戦闘に発展するおそれも排除されません。

3(1)タイ側で攻撃を受けたとされる地域は、国境線から20キロメートル以上離れている場合もあり、軍事施設のみならず民家、ガソリンスタンド、病院等も被害を受けた旨報道されています。カンボジアにおいても国境から数十キロ離れた地域まで住民の避難が進められています。同国境線からある程度離れた地域も必ずしも安全とは言えません。ついては、国境線付近だけでなく、国境に近い地域に滞在している方は避難を検討するとともに、当局による避難の指示や誘導があれば、当局に従ってください。
(2)両国の国境に近い地域では、今後も不測の事態が発生する可能性が否定できないことから、複数の情報源から最新の情報を入手し、それらの地域には近づかないでください。
(3)上記の県・州以外の両国国境に関しても、複数の情報源から最新の情報を入手し、十分な安全対策を講じてください。

4 タイ当局からは、軍事行為を撮影しないよう呼びかけられています。このような軍事行為に関する情報統制が継続・強化され、現地当局により拘束される可能性がありますので、タイ側だけでなく、カンボジア側においても軍事行為に加えて軍事関連施設等を撮影しないよう、慎重な行動を心掛けてください。