【フィリピン】マニラ首都圏における強盗事件の連続発生に伴う注意喚起

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【ポイント】
●昨年10月以降、マニラ首都圏内(マカティ市やタギッグ市といった日本人が多く住むエリア等)において、拳銃または拳銃のようなものを使用した強盗事件の発生が相次いでおり、日本人が被害に遭った件数は16件(5月6日現在)に上っています。
●犯行の背景は不明ですが、外国人(日本人を含む)をターゲットとしている可能性があります。
●フィリピンでは、日本と異なり、許可を得れば一般人でも銃の所持・携行が認められているほか、未登録の銃器や密造銃も広く出回っており、銃器を用いた犯罪が多発しています。
●強盗に遭った際には、身の安全を第一に考え、絶対に抵抗しないでください。

【本文】
1 昨年10月以降、マニラ首都圏内(マカティ市やタギッグ市といった日本人が多く住むエリア等)において、拳銃または拳銃のようなものを使用した強盗事件の発生が相次いでおり、邦人が被害に遭った件数は16件(5月6日現在)に上っております。中には、カバンを奪われないよう抵抗した際に発砲を受け負傷した事案や、拳銃のグリップ部分で殴打された事案、レストランに侵入した強盗により金品を奪われた事案も発生しています。

2 犯人逮捕や今後の対策強化などを在フィリピン日本国大使館からフィリピン政府(警察当局を含む)に対し継続して申し入れておりますが、現在のところ犯人の多くは捕まっておりません。そのため犯行の背景は不明ですが、地元警察は、犯人は外国人(日本人を含む)にターゲットを絞った上で犯行に及んでいる可能性が高いと分析しています。在留邦人、旅行者及び出張者等の皆様におかれては、犯罪のターゲットとなり得ることを常に認識いただくとともに、トラブルに巻き込まれないよう、十分御注意ください。

3 フィリピンでは日本と異なり、許可を得れば一般人でも銃の所持・携行が認められているほか、銃器の不法所持があったり未登録の銃器・密造銃も広く出回っていたりすることもあり、銃器を用いた犯罪が多発しています。とりわけマニラ首都圏においては、次の諸点に一層御注意ください。
(1)最近の日本人が被害者となった強盗事案の多くが夜間に発生していることも踏まえ、特に夜間の徒歩移動はなるべく控え、近距離であっても車両で移動してください。仮にタクシーを利用する場合には、流しのタクシーは利用せず、ドライバーの特定やオンラインでの追跡が可能な配車サービスの利用を検討ください。
(2)徒歩で移動する際には、車と対向する側の歩道を選択し、できるだけ車道から離れた位置を歩いてください。
(3)バッグ等は車道と反対側に持つか、身体の正面で持つようにしてください。
(4)2人乗りのバイクによる犯行が多いことから、接近してくるバイクや不自然に停車しているバイクに警戒してください。
(5)ATM等で現金を引き出す際は、ショッピングモール内や警備員が配置されている場所を利用してください。
(6)レストランやショッピングに行かれる際にも極力警備員が配置されている場所を利用してください。
(7)多額の現金、パスポート等の貴重品は、必要がない限り持ち歩かないでください(パスポートはコピーの携行を推奨)。やむを得ず貴重品を携行する際には、1つのバッグに入れず分散して携行し、特に財布と携帯電話は別々に持つようにしてください。

4 強盗に遭った際には、絶対に抵抗せず、生命と身体の安全を最優先に考え、落ち着いて行動してください。例えば金品の要求に応じようとポケットやバッグに急いで手を伸ばすと、反撃すると誤解され攻撃される可能性もあるので、身体を動かすことなく「ポケットに入っている」などと口頭にて説明するか、指だけで差し示して犯人に取らせるようにしてください。
また、犯人の逃走後など安全な状況となり次第、速やかに警察へ報告ください(電話の場合「911」:日本の110番/119番に相当)。最寄りのレストランや商店に逃げ込み、警察を呼ぶことも一案です。
困った際には、在フィリピン日本国大使館までお電話ください。
〇邦人援護ホットライン:+63-2-8551-5786

 
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