●当館管轄区域(ビサヤ地域)に関する一般犯罪等に関する情報をお知らせいたします。当地における安全対策をご検討される際の参考としてください。
1 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)フィリピン国家警察第7管区によるセブ州の犯罪統計によれば、2025年1月~3月における犯罪発生認知件数は、以下のとおりです。前期(2024年10月~12月)と比べ殺人、強制性交の件数が増加しています。犯罪発生率は日本と比較して総じて高い傾向にあると言われておりますのでご留意ください。
(2)引き続き、マニラ首都圏内(マカティ市、タギッグ市等)にて、拳銃もしくは拳銃のようなものを使用した強盗事件の発生が相次いでおり、複数の日本人が被害に遭っております。中には、強盗犯から発砲を受け、負傷した事案も発生しています。フィリピンでは、日本と異なり、許可を得れば一般人でも銃の所持・携行が認められているほか、未登録の銃器や密造銃も広く出回っており、銃器を用いた犯罪が多発しています。銃器を使用した犯罪事例は過去セブ州においても確認されておりますので、十分ご注意ください。
(3)セブ3都市(セブ市、マンダウエ市及びラプラプ市)においては、日本人観光客が窃盗やスリ被害に遭う事案が頻発しています。金銭だけではなく、携帯電話(スマホ)の盗難被害報告も多く、「スマホがないため家族や関係者の連絡先がわからない。」「スマホに登録していた電子マネーや決済アプリをすぐに停止したい。」といった相談も増えています。日本人は狙われる対象となりやすいことを自覚して、自身の持ち物から目をそらさないよう十分注意してください。
(4)マッチングアプリやSNS等を通して知り合ったフィリピン女性に会いに行ったところ、その女性の仲間が現れ、金銭を要求されるという事案が発生しています。マッチングアプリやSNS等の出会いにはリスクが伴う場合がありますので、十分留意してください。
(5)レストランやナイトマーケットで席取りのために置いておいたカバンが置き引きに遭ったという報告が寄せられています。不特定多数の人が行き交う場所においては荷物から手を離さず、また、席を立つときは必ず持って移動するようにしてください。
【セブ州及びセブ3都市の犯罪統計:2025年1月~3月期】
●殺人(含む未遂):65件(前期58件)
(65件中セブ、マンダウエ、ラプラプの3市で27件)
●傷害:100件(前期107件)
(100件中、上記3市で42件)
●強制性交:79件(前期48件)
(79件中、上記3市で19件)
●強盗:37件(前期74件)
(37件中、上記3市で16件)
●窃盗:184件(前期213件)
(184件中、上記3市で98件)
2 テロ・爆弾事件発生状況
日本人を被害者とする事件の発生状況は認められません。
3 誘拐・脅迫事件発生状況
日本人を被害者とする事件の発生状況は認められません。
4 日本企業の安全に関する諸問題
フィリピンにおいては一般的に、企業及び個人に対する恐喝、脅迫、誘拐等が少なくなく、セブにおいても日系企業(社員)や関連企業(現地法人)に対する恐喝や不審電話等が報告されることがあります。進出日系企業関係者は、企業及び社員の安全に関し、常時注意してください。
