【ポイント】
・アディスアベバ市内において、邦人が窃盗被害事案(被疑者は警察官)の被害を受けました。
・電車や乗り合いバス等の公共交通機関の利用は、極力避けて下さい。
・警察官の所持品検査等を受ける際は、警察官より目を離さないようにしつつ、可能であればその状況を撮影するようにして下さい。
・スマートフォン等を狙った窃盗事件、強盗事件も昼夜を問わず発生しています。
・特に早朝・夜間の徒歩移動は避けて下さい。
・犯罪被害に遭ったときは、すぐに日本大使館へ連絡願います。
【本文】
1 アディスアベバ市内において、以下のとおり、邦人の窃盗被害が発生しました。
(1)発生日時
8月26日(月)午後0時00分ころ
(2)場所
ボレ地区、Haile Gebre Silase StreetのGetfam Hotel近くの電車の駅
(3)事案の概要
邦人4名が電車に乗るため駅に訪れたところ、複数名の警察官に止められ、所持品検査を受けさせられた。警察官らは、同邦人らが所持していた現金の金額・枚数を輪になって(邦人らから見られないよう)確認。
確認後、警察官らより詳細な調査を実施するために警察署へ同行することを強要されたため、邦人らは警察官らに同行し、警察署へ移動。その間、現金は警察官らが保持したままであった。
警察署での質問を終えた後、再度その場で警察官が現金の金額・枚数の確認が行われた。確認後、警察官らは現金を邦人らに返却した素振りを見せたが、その際、警察官1名が保持していた邦人の現金から、200米ドルがなくなっていることを認知。その場で返金を求めたが、警察側はそれに応じず翌日来訪するよう強要。翌日、邦人らが警察署へ来訪し、協議を実施したが結局現金200米ドルは返却されなかった。なお、被疑者である同警察官は既に逮捕されている。
2 犯罪被害に遭わないために
(1)電車や乗り合いバス等は、外国人利用客が極希であるところ、窃盗等の被害に遭いやすいため、同公共交通機関の利用は可能な限り避けて下さい。また、電車の駅には警察官が常駐しているため、駅の利用により所持品検査等を受けざるを得ない機会が増えることになります。
(2)警察官による所持品検査等に抵抗しますと逮捕される可能性もありますところ、指示には従って下さい。検査中は、警察官から目を離さず、また所持品検査状況の撮影や、現金を渡す前に現金の枚数を写真に収めておく等の対応策を講じるようにして下さい。
(3)外出の際等は、外貨等の持ち歩きは極力控えて下さい。
(4)また、アディスアベバ市内では、昼夜を問わず歩行中の窃盗(スリ・ひったくり)、強盗被害が多発しています。エチオピア人同様、外国人もいつでも標的になり得ます。徒歩移動の際は、常に狙われていると自覚して下さい。 特に早朝・夜間の徒歩移動は避けて下さい。
(5)窃盗(スリ・ひったくり)事案は、腕をつかむ・水や唾をかける・物を売るそぶりで執拗にまとわりつく等で注意を引き、貴重品を盗む手口が殆どです。携帯電話を持っていることが明らかで、結束していない場合は狙われます。財布、携帯電話などの貴重品にはチェーンやストラップを付け、着衣や身体に結束して下さい。
(6)常に周囲を警戒し、接近してくる不審な人物を認めるなど異変を感じた場合はすぐにその場を離れ、街頭の警察官や周囲の人に分かりやすい言葉で助けを求めて下さい。
(7)相手が銃器や刃物を所持して脅迫してきた場合は、生命の安全を最優先させ、抵抗することなく従って下さい。
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