アルゼンチン、ブエノスアイレス市内の路線バス乗車中にスマートフォンの盗難(ひったくり)被害

邦人がブエノスアイレス市内の路線バス乗車中にスマートフォンの盗難(ひったくり)被害に遭いました。くれぐれも外出中のスマートフォンの使用に際しては注意をして下さい。

【本文】
邦人が被害者となる事件が発生したところ、以下のとおりお知らせします。

1 事件の概要
(1)日時
2024年1月9日(火)19:30頃
(2)場所
ブエノスアイレス市内路線バス(130番線)レティーロ駅周辺のバス停
(3)被害者及び被害
邦人20代男性、スマートフォン1台(ケガなし)
(4)被害の状況
被害者は路線バスに乗車(最後部座席窓側に着座)し、車内にてスマートフォンで通話をしていたところ、バスが停留所に停止した際に乗客の一人からスマートフォンをひったくられた。(被害者は周囲を気にすることなく通話を行っていたため、犯人の接近を察知することが出来なかった。)犯人はすぐさま降車して逃走したため、被害者がそれを追跡しようと立ち上がったところ、被害者と同列に着席していた乗客が立ち上がり明らかに被害者の動線を妨げるとともに、出口のドアを封鎖している様子を確認したことから、グループによる犯行であると認識した。

2 防犯対策
(1)スマートフォンの盗難(ひったくり)は邦人に限らず頻発しており、その中でも、今回の事象のように犯行後に被害者が追尾出来ない環境を構築する手口は多く確認されています。例えば、地下鉄やバスの乗車ドア入り口付近でドアが閉まる間際にスマートフォンをひったくり、すぐに降車して逃走するという手口が典型的です。また、歩行中や公共交通機関を利用している際のスマートフォンの使用は周囲への警戒が薄くなるとともに、対象を物色している犯人のターゲットと成り得ます。
(2)現地の住民が屋外で歩きスマホを行っている光景は日常的に目にすることから、警戒心が希薄になりがちですが、緊急時以外はスマートフォンを不用意に使用しないといった心がけが身の安全を守ることに繋がります。仮に緊急時の通話などで使用する場合は、同行者がいれば周囲を見張ってもらう、同行者がいない場合は、建物内に入るあるいは建物の壁を背にして死角から他者が近付けないようにする等の工夫も効果的です。
(3)携帯電話用首掛けストラップ等のひったくり対策をしていたとしても、無理矢理携帯電話を引っ張られた場合には怪我を負う可能性がありますので、犯罪に遭わないための心がけは重要です。また、ひったくりに遭った場合には、仮に抵抗すると犯人から武器による攻撃を受ける可能性もあるため、奪われたものを取り返そうとすることは控えてください。さらに、グループによる犯行の可能性もあることから、二次被害に遭わないために、周囲への警戒を解くことなく、出来る限り早くその場を離れてください。

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