○気温上昇、乾燥、季節風により各地で山火事が発生しています。気象庁は来週水曜日(9日)まで熱波が続くと予報しており、引き続き注意が必要です。報道や当局からの最新情報を入手し、避難命令等が出された場合には指示に従い、身の安全を確保してください。
1 過去数日で次の山火事のほか、各地で多数の山火事が発生しています。
・昨日7月3日昼、アッティカ県南部、アテネ国際空港から約15キロのピケルミ地域で山火事が発生。報道によると、現在は鎮圧されつつありますが、火元が点在しており消火活動が続いています。森林、住宅、自動車が焼失し、住民が避難しました。一部地域での停電や、煙によるフェリーの欠航もありました。
・2日には、クレタ島東部アギオス・二コラオス郡南部イエラぺトラ市から東約20キロメートルの山岳地域で山火事が発生。報道によると、現在も強風による再燃が続いています。4名が呼吸困難により病院に搬送され、森林や農地等が焼失し、観光客や住民が避難しました。一部地域ではホテルの閉鎖や停電も発生しました。
2 ギリシャ気候危機・市民防災省は必要に応じて、地域ごとに「112番」から携帯電話へ緊急メッセージを送信しており、また、次の対策を呼びかけています。
○山火事地域に近づかない。
○屋外で枯れ枝や枯れ葉を燃やさない。バーベキューなど火の元となる作業をしない。たばこやゴミを捨てない。
○気象条件等に応じて森林地区には立ち入り禁止指示が発令されるため、関連する標識等がある場合には立ち入らない。
○森林地帯等の家屋では、周辺の枯れ枝や枯れ葉、燃えやすいものを除去し、樹木を剪定し、長いホースや消化器等を備える。
○火事が家屋等に近づいた場合、避難路が確保されていない限り、むやみに外に出ない。
○火を発見したら、速やかに112番、または199番に通報する。
3 火事は乾燥や強風等によって瞬時に燃え広がり、大規模な被害をもたらす可能性があります。また、山火事による道路封鎖や、煙や灰の影響が広範囲に及ぶ場合もあります。報道等から最新情報の入手に努め、注意してください。
万が一山火事の被害に遭われた場合や、家族や日本人の友人と連絡が取れない場合は、大使館領事部までご連絡ください。
<参照>
○ギリシャ気候危機・市民防災省(ギリシャ語・一部英語)
・毎日の火災危険度マップ(地図上の色が赤に近いほどリスクが高い)
https://civilprotection.gov.gr/arxeio-imerision-xartwn
・山火事への備え
/odigies-prostasias/dasikes-pyrkagies
○緊急時電話番号
112番(欧州共通緊急番号)、199番(ギリシャ消防庁)
